20220320 鳥居が消えると知る日
【東海道:興津宿~江尻宿(清水)~府中宿(静岡)】
朝ご飯はなかなか豪華。
しらす、桜エビ、浜松の海苔の味噌汁のほか、自家製のダイダイのジュースもあり、満足。
岡屋:★★★★☆(部屋はきれいで、食事が美味しいので、僕はオススメ。Google 3.6 点と低めなのは何でだろう)
通り沿いにある、家康が幽閉されたという清見寺を拝観。
二つある山門の間に線路があるのが面白い。
法事が行われていたので、そっと回ってみたが、かなり見応えがある。
家康が小児期に使用していた部屋は 3 畳ほどだろうか。驚くほど狭い。欄間や床、違い棚は当時のままだという。
2階からは海が見えるが,今は工場のようになっている。野暮なことを。
寺の後は西園寺公望公の晩年の別荘、坐漁荘へ。
純和風建築の中を進むと、突然暖炉のある応接間とテラスがある。当時は三保の松原や伊豆も見えたという。
二階の廊下はうぐいす張になっていて、居間や居室に人が近づくと、キュ、キュ、と鳴って、防犯に寄与する仕組み。
ちなみに入り口のところに「他に何処か行きますか?」というアンケートがあったのだけれど、ダントツで清見寺であった。
そうこうするうちに 11:00。チェックアウトから一時間半も経ったのに、全然進んでない……。
僕はあれだな、ダービーの馬のように、目の横を覆ってないと、いかんのかも知れない。まっしぐらに目的地に向かっていけるように。
まあ、そんな旅の何が面白いのか分からないけど。飛脚にはなれんな。
どうでもいいことを考えている間に、江尻宿到着。今の清水駅のあたりである。
おふれを貼るところ(高札場)とか、宿の東側の境(東木戸)の解説があるらしいんだけど、うろうろ歩を稼いだわりに見つからなかった。悔しい……。
東海道沿いは商店街も活気がないし、少し寂しい。街の中心が清水駅周辺に移ってしまったからだろう。
江尻宿でちょっと面白かったのは、巴川にかかる稚児橋。
渡り初めの日にさあ渡ろう、としたら、カッパの子がさっさと渡ってしまったという逸話が残っている。
欄干に四匹のカッパの像があり、ユーモラスな雰囲気である。
あとは、西木戸を出てしばらくのところにある追分羊羹という店で羊羹を買いたかったのだけれど、日水休。ま、またしても……。く、悔しい……!1695 年創業。
江戸、江戸成分が足りない!
僕に江戸をくれぇ!
追分踏切を過ぎたあたりで 13:00 を過ぎたので、「川京」でうなぎを食うことにした。創業 1975 年なので、江戸時代とは程遠いが、うなぎは江戸っ子も大好物よ!
15 分ほど待たされたが、全く客がいないよりはいいだろう。
うな重(上:一匹) 2700 円、キモ吸 185 円。うなぎコーラ 230 円。
すごく脂が乗っている、とか、とろけるほどふわふわ、とかではないんだけど、きちんと美味しい。地元民に愛されてるに違いない。小骨はちょっと気になった。
うなぎコーラは、噂には聞いていたけど、飲むのは多分初めて。うなぎエキスが入っているらしいけれど、味はよくわからなかった。スパイシーなコーラというか、ドクターペッパーというか。
川京:★★★★☆(僕、うなぎ好きだから、点が甘くなるんだよなぁ。硬いとか臭いとかなければ、つい行っちゃう)さて、街道に戻り、歩く、歩く。
草薙に至り、草薙神社の大鳥居というのが街道沿いにあるというのだけれど、探しても探しても見つからない。
地図を見るとこの辺りなんだがなぁ、とGoogleストリートビューで見ると、確かにここにある。いや、あった。
撤去されてるじゃないかぁ!
ええ~~、鳥居を撤去なんてするのか~~!
ここらで印象的だったのは、栗原。
「旧東海道記念碑」と書いてあるが、ここで国鉄により、東海道が分断されているのである。この野郎!
なのでここで、道を逸れて地下道で線路の向こうに渡る。
静岡では、知り合いと飲むことになった。
青葉おでん街という、新宿の思い出横丁のような狭くて小汚ねー店が密集する一帯があるのだけれど、店が半分以上閉まっていて、空席が見つからなかった。
結局通りすがりに選んだのが「府中かしわで」。府中宿を髣髴する名前はよろしい。
刺盛 2600 円、季節サラダの串サラダ 720 円、黒はんぺんフライ 480 円。
酒は……結構飲んだなぁ。
正雪純米、臥龍梅吟醸、喜平特別純米、君盃特別純米。
府中かしわで:★★★☆☆(スタンダードな居酒屋)。
宿は「ビジネスホテル駿府」外見は古かったが、中は広く清潔。
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