20191119 一路,イスラマバードへ

翌朝はチェックアウトの 30 分前には部屋を出たのだが,並んだ列に時間を取られて,朝食会場に入ったのは 15 分前だった.僕がこういった場で食べるのは 2 パターンある.土地の食べ物か,オムレツか.オムレツは好きなだけではなく,そのホテルのレベルが分かると信じているのだ.
そして今回選んだのは全部入りオムレツ.二つのフライパンを同時に扱っていた女性は,僕のオーダーを聞くと器用に片手で卵を2個割った.フォークで卵を溶き,野菜のみじん切りを加えた後,フライパンに油を流して卵を入れる流れはダンスを見るように流暢であった.
残念ながら出来上がったオムレツは火を均一に通し過ぎて硬かったのだが.


本日の仕事は 2 件,午前中がここまでに決まったことを形にするための署名,午後が関連部署に対する説明である.
いずれも本日に至るまで何度も会議を繰り返し,その結果をメールでやりとりしているので,大きな問題は起きない.まれにこの段階でそれまでの経緯を覆すことを言われるが,その場合,現地スタッフが交渉を続けたり,再度我々が渡航したりする.

関連部署では,こちらの説明と言うよりも,先方の意見をこってり承る形で,時間がだいぶ押した.パキスタン人は概ねよく喋る.

バンに飛び込み,空港に向かう.これからイスラマバードに行くのだ.16:00 に A320-200 に乗る.3 人がけ二列の小振りの機体である.

途中,ひき肉の入ったブリトー状のチャパティのようなものとバナナケーキが供された.これはティータイムだろうか.

パキスタンでは会議のさなかも,お茶とクッキーなどが出てくる.たまに食事が並ぶこともある.手を付けないのも失礼だと思うので,先方に合わせて頂く.こちらに気を遣ってのことだとは思うが,ティータイムの多い文化だと思う.
いや,これまでに行ったどの国でも,しばしばお茶とお菓子が出てきた.むしろ日本の会議が味気ないのではないか.

イスラマバード空港は広い吹き抜けの天井と磨かれた床が印象的な現代的な空港である.一年前にオープンしたのだという.イスラマバードは人口にして11位.1 位のカラチ よりだいぶ少ないのだが,首都の玄関として相応しくしたのだろうか.
バゲージクレイムのターンテーブルが派手な金属のパネルで飾り立てられている.
パキスタンはどぎつい装飾のトラック (デコトラ) で有名であるが,あれを模しているのだろう.



車でラマダホテルに向かう.
途中,信号で物乞いの少年に窓を叩かれた.目を上げると右手がない.かわいそうに,と思うと同時に,この時間物乞いなどするより勉強した方が割に合うと思って欲しいと感じる.



イスラマバードは治安がいいとは言え,ホテルや現地事務所では,ガードマンが車のボンネットを開けて,爆発物がないか確かめる.パキスタンは世界でも有数のテロが多い国だ.いずれはそんな話が過去のものになることを祈っている.

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