20200621 房総の最南端
例によって大量の朝食を頂いてからチェックアウトし,野島崎灯台へ.日本にある登れる灯台 16 基のうちのひとつ.
101段,29m の展望台は,上がってみると結構高い.僕は高いところが苦手なので,見晴らしの良さよりも足元が気になってしまう.
降りたあと,資料館を覗く.実用されていたフレネルレンズや霧笛などが並んでいる.
個人的には,自動的に灯台を点消灯させる吉見式時儀点晴灯器と岡本式日光弁が面白かった.吉見式は時間で,岡本式は温度で反応するようだ.
房総半島最南端の碑から太平洋を眺め,ゆるゆると帰途に着く.
ちなみに最南端は館山市ではなく南房総市.
北上したところにある道の駅「三芳村」で食堂に入る.
頼んだ鄙の里膳は地元の野菜がたっぷり入った一品.大根が 3 品,人参が 2 品,蓮根が 2 品,枇杷まで 2 品に使われていて,一人で一塁も二塁も守っている草野球のようだ.人手不足で一人二役,三役.味も含めて,田舎の婆ちゃんちに行ったような感じが嫌いじゃない.
折角なので,地酒を購入.
三芳村は,2006 年に南房総市と近隣の自治体と合併することにより消失した,幻の村だ.今でも名称のみ残っているが,いつまで続くか分からない.三芳の人は頭がいい,と近隣から言われたという伝統をついで,生き残ってほしいものだが.
道の駅に併設された農産物直売所には,地場産の野菜が並ぶ.前回千葉に来たとき,木更津の道の駅に寄ったのだけれど,愛知や熊本の野菜があったときのような切なさはない.しかも安い.にんにく 4 個で 100 円,キュウリ 5 本で 100 円.
逡巡したのち甘夏を買った.無農薬栽培で直径 10 cm 以上のものが二個で 200 円.悪くない.
道の駅の後は,普門院船形山大福寺,通称崖観音へ向かった.
717 年に行基が崖に刻んだ十一面観音を,のちにお堂で囲ったものらしい.消失や再建を繰り返し,現存するのは 2016 年に大改修されたもの.
崖の上の方に張り付くお堂に向かい階段を登ると,意外と近い.登ってみると見晴らしもよく,気持ちがよい.高いところから海を眺めるのが千葉のデフォルト.
靴を脱いでこじんまりとしたお堂に入ると,正面に本尊が…見えるはずなのだけれど,外からの光が反射して,衣しか見えない.容易に見せないところが価値があるのだろうと,納得して去る.天井の絵は,最近描かれたばかりで,蒼い塗料が眩しい.欄間には十二支が彫られているが,実は十一支しかいない.
崖観音を発ったのが 14:00. 都心まで 1 時間半の筈が,前回と同じく木更津の手前から海ほたるまで一向に進まず,結局 3 時間くらいかかった.前回は 5 時間かかったので,初動が早かった分,ましか.コロナによる人出の差もあるのだろうか.
途中,海ほたるで食ったタコ焼きは,塩っぱくて僕の口には合わなかった.
美味しいご飯と温泉,海と森.歴史に触れ,人と語らい.典型的な旅である.
でも千葉は神奈川や埼玉と比べても,イマイチ流行ってない印象.
何でなんだろう.ブランド力?都心に近すぎるから?流行ってないというのは僕の先入観で,本当は千葉ファンは多いのだろうか?
まぁいいんだけど.
僕はルーツが千葉なので,千葉の魅力は積極的に発信したいと思う.次回はどこに行こうかな.
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