20220103 次第に江戸は遠くなりぬる
【三島宿~沼津宿】
天気は良好.
ホテルは素泊まりプランだったので,朝食はコンビニ.
静岡県を意識して,浜名湖の海苔のおにぎりと,静岡のシラスのおにぎり.搾り取るような旅気分.
ホテルドーミーイン三島: ★★★☆☆ (普通のビジネスホテル)
せっかく三島まで来たので,三嶋大社には詣でようと思ったのだけれど,ひどく混んでいる.
境内には出店が並び,祭り気分を盛り上げている.
境内にある茶屋で「福太郎」と茶を頂く.祭事に用いる黒い面と烏帽子を模した餅は,よもぎの香りが爽やかで,上品な甘さの餡とよく合う.しかも,餅二個と茶で 200 円.ケチな僕には,大変評価高し.
三嶋大社: ★★★★☆
伊豆国から駿河国の境界には川が流れていて,その手前で三島宿は終了.つまり西見附があった.
川には駿河から伊豆に水を送った樋がある.
その先に現存する一里塚.東京では一里塚が残っているのが珍しいので,いちいち喜んでいたが,地方では結構残っているのかもしれない.
一里塚を過ぎたあたりで一旦東海道を離れて,柿田川湧水群のある公園に寄った.ここは富士の地下水が 26-28 年かかって湧き出しており,市街地に川の始点があるのが特徴.自然も豊かな国の天然記念物.
川の中から黙々と水が湧き出しているところが見える.
澄んだ水の中には,鮎を見ることも出来るらしい.
さて,東海道に戻り,西へ.
途中で八幡神社という神社で参拝.
境内の「対面石」は,平家を滅ぼさんと挙兵した頼朝と,援軍を連れてきた義経が会ったところだと言う.
社務所に声をかけると,3 歳くらいの子供を追いかけながら,20 代前半くらいの若い女性が出てきた.捕獲するのを待って「御朱印いただけますか?」と聞いた.
「手帳持っていますか?」
手帳?と思いながらも「はい,こちらに」と御朱印帳のページを開いて渡す.
待っている間,外のベンチで境内をぼんやり眺めていた.参拝客もなく,静かで雰囲気がいい.ツツイ,と鳥の声.
更に歩きつぐ.
沼津領の東端を示す石碑を過ぎたあたりから,足が痛くなってきた.立ち止まるとじんわりと休まる.
連日の足裏への刺激が,限界に近づいている.
くっ…….
せめて,次回続けやすいように,沼津駅近くまで,頑張れ,僕.
今日は遅めの昼を沼津港で食べたら,帰ろう…….
数メートルに一回休み,やっと沼津駅の南側,川廓通りの西端までたどり着いた.
よし,今回の東海道,終了!
次回の目処もついたので,タクシーを拾って,沼津港に向かった.通しでやっている店を見つけたので,そこを目指し,周囲をうろついていい店を探すつもり.
魚河岸は正月から混んでいる.
いや正月だから混んでいるのか.
「人いっぱいでしょ.もうね,観光するっていうと,港しかないよ.沼津は」
何か面白いものありますか,と聞こうとした僕を牽制し,タクシーの運転手は言った.
通しで 16:00 までやっているというので選んだのは「五鉄」.海鮮丼の店だ.特に,半分食べたところで金目鯛の出汁を入れて茶漬けにするのが売りのようである.Googleで 4.3 点なだけあって,混んでいる.14:30 位に名前を書いて,入れたのは一時間後.
僕は本日の鮮魚といくら丼 1580 円に,うにトッピング 800 円を足した.
鮮魚と出汁は美味しかったんだけど,ウニは臭みがあって,お勧めするには迷う感じ.
白隠政宗純米 (沼津) はさっぱりして,香りは少なめ.単独で飲むには物足りないが,食べ物と合わせれば,悪くない.
五鉄: ★★★☆☆ (空いている時に本日の鮮魚丼 1280 円なら,もうちょっと点数高かったかも)
バスで沼津駅まで移動し,三島経由で新幹線.片道交通費が 5000 円を超えた.だいぶ遠くへ来たものだ.
帰りの新幹線はもちろん指定席は取れず,自由席のデッキで一時間立って移動.
心を無にすれば,三島から東京駅までの一時間なぞ,造作もない.壁に寄っかかり,寝かけたけど.
東京駅で,夕食用の弁当を買って,終了!本日もお疲れさまでした.
0 件のコメント