20131101 船は西へ西へと航海を続ける

【ポルトガル,リスボン】

ホテルの朝食は混み合っていた.珍しくバイキング形式でなく,ハムとチーズ,パン三種類,コーヒーとミルク.



ロシオ広場を抜けてフィゲイラ広場へ.市電 18 番でベレンへ向かった.
車内の券売機は小銭しか使えない.運転席はガラス戸の向こうに区切られていて話しかけられないので,他の乗客に札を崩してもらった.



テージョ川の公女,ベレンの塔.大西洋の潮を受け,階段に打ち寄せる波に建つ美しい要塞であるが,人混みが激しい.一方向にしか通れないほどの狭さの階段は,液晶の信号機で制御されている.

川沿いを歩くと,見る気がなくても発見のモニュメントが目に入る.エンリケ王子の 500 回忌を記念して 1960 年に作られた新しい碑である.



すぐ横のレストラン,Portvgalia でバカリャウの a Bras を頂いた.バカリャウと玉ねぎを炒めたものと炒り卵が細いフライドポテトで包まれている.Sagres Bohemia なる黒ビールとともに.素朴な味で旨い.



ジェロニモス修道院は塔とセットのチケットで 10 ユーロ.

マヌエル様式の代表作.繊細に削り込まれたクリーム色の柱や梁が,夕陽に照り映える.

夕陽?今日はリスボン中心地に戻り,サン・ジョルジェ城に行きたいのだが.



市電に乗り,フィゲイラ広場に戻り,城に向かった.街を見下ろせるロケーションが魅力なのだが,それは到達までにかなり坂を登らなければいけないことも意味する.広場から直線距離は近いのだが,城の入り口までは大回りしないといけない.

入り口に着いたのは 18:45.10 月までは 21:00 まで開いていたのだが,11 月からは 19:00 まで.しかも入場は 30  分前まで.悔しい.
入り口近くの塀の上によじ登り,城からの眺めを想像した.





フィゲイラ広場に戻り,昨日の宿近くのレストラン,フォルカドで Fado とダンスを見ながら夕食を頂いた.
ポテトの添えられた蛸も,リスボン近く,Terras do Sado の赤ワイン,Pinta Negra も中々美味しい.

Fado はこれまでに聞いたものの中では一番満足度が低いが,民族衣装の円舞は華やかであった.

食事の後はロシオ駅からシントラへ向かった.



本日の宿はポサーダ.宮殿を利用した宿である.闇の中に浮かび上がる白い壁は幻想的であった.クラシックなインテリアも,ホテルマンの上品な物腰も,暫し日常を忘れさせてくれる.

慌ただしく一日が過ぎていった.

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