20131130 養老渓谷に昭和の風が吹く

先日に続き,房総半島を満喫しようと,温泉と景観で (千葉では) 有名な地,養老渓谷に向かった.

房総半島の真ん中に位置し,首都圏東から市原 IC を経由すると一時間半ほどで着く.意外と近いのだ.ちなみに,首都圏西からだと,アクアライン経由でやはり一時間ほどである.

先日寄った上り線市原サービスエリアは結構大きかったが,下り線はそれほどでもない.しかも半分が工事中だった.白い壁に,半分は明るい煉瓦色の屋根.残りの半分は青い屋根.ソテツといい,ここを作った人は南国風味に味付けたかったのだろう.



小さい芝生におかれたベンチで,持ってきたおにぎりと,出店で買ったあさりフライを頂く.
あさりは日本どころか世界で食べられているため,あまり地域色を感じないが,千葉県は愛知県に次ぐ漁獲量なのである.伊勢湾,三河湾,有明海などと同様,東京湾でも近年漁獲量の減少が問題となっているようだが.

…穏やかである.

芝生の横にドッグランもある.折角だから,芝生をもっと広くすればよいのに.日本のサービスエリアは,店とトイレが中心であるが,緑地が広い方が旅の休憩所にふさわしい気がする.小さい国なので,ヨーロッパのようにキャンピングカーで長距離移動する人がそこまでいるとは思われず,サービスエリア内にキャンプ場を設けるほどではないだろうが….

食後に出店で熊の形をしたカステラを購入.
「1クマ,2クマ,3クマ…」といいながら袋にカステラを詰めていく売り子の声が,長閑である.


市原から海を離れ,房総半島の中央をめがけて南東へ向かう.小湊鉄道を追いかけるように,国道297号線, 国道409号線を走ると,県道81号線,またの名を清澄養老ラインに至る.山の中にの内の広がる日本の田舎である.

週末であり,道が多少混んでいたが,日が傾き始める前には養老渓谷に着いた.宿で地図を貰うと,主なハイキングコースは4 km から 9.6 km の 3 本である.ちなみにこの地図 (2013年版) はネットでも見られる.


宿からすぐ行けそうなバンガロー村・弘文洞跡コース (7.4 km) に行くことにした.
徐々に傾く陽の光を感じつつ,帰ってくる人はいるのに,出かける人はいない心細さよ.

透明度の高い水に紅葉が映える.


弘文洞は,1870年ごろに耕地を開拓のため養老川の支流,蕪来川を川まわしして造った隧道だという.

以前の弘文洞は崖に穿ったトンネルを川がくぐり抜ける景勝地であり,釣り場としても有名であった.



ところが1979年に上部が崩れ落ち,現在の形となったため,弘文洞跡,という名前になった.



歩いて熱を持ち始めた体に,秋の風が心地いい.



夜は「鶴乃家」なる宿に泊まった.安かったので不満はないが,男女の便所が天井部でつながっているという,大らかな昭和の香りのする宿であった.
紅葉をライトアップしているというので見に行ってみた.一本だけ照らされているところは,なんだかいじらしさを感じる.


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