20200725 小江戸の町は人と建物が作り上げる

ホテルの朝飯はウェブサイトに有名コックを雇ったと書いてあったが,まぁ普通.

午前中はホテルでのんびりした.

昼前に東武東上線で川越へ.急行池袋行き.秩父と違って東京を間近に感じる.朝から降り頻る雨は降ったり止んだり,はっきりしない天気である.

昼は川越が有名なうなぎを食べることにした.一番人気の店は「小川菊」のようだが,昼の受付は終了してしまった.次に有名そうな「いちのや」に行ったところ 40 人待ち.

仕方ないので,名前を書いて,町を歩くことにした.
川越市で一番古いレンガ建築という川越基督教会,ルネッサンス・リバイバル様式の建物が見所の川越商工会議所や,七福神で有名な蓮馨寺など.




40 分ほどでいちのやの順番が来ていた.

うな重 (菊) 3250 円が一番小さいようなのでそれと,白焼き (菊) 2980 円とらっきょう 490 円を頼んだ.

らっきょうが出てきて驚いた.直径が 1.8 cm もありそうだ.かなり食い出がある.


うなぎの蒲焼きは,関東では背開きで開いたものを白焼きにしてから蒸して,それからタレをかけて焼くものだが,この店では白焼きの工程を行わないのだという.だからか,とろけるような舌触りである.甘味と旨味が,ふくよかなうなぎの香りでまとめあげられている.これはなかなか美味い.


食後はまた町歩きを再開し,時の鐘へ.川越のシンボルとなっているこの鐘は,1894 年に時を告げるために作られ,今でも日に四度鳴らされている.


更にブラブラと,何を見るともなく歩く.蔵を中心に,古い,或いは古く見える建物が並び,雰囲気が良い.着物を着ている男女も多く,町を楽しんでいる様が伺える.

しばらく歩くと疲れたので,杉養蜂園という蜂蜜の専門店で生姜と蜂蜜の飲み物を飲んだ.かなり生姜が効いていて,体に効きそうである.

それから菓子屋横丁へ行った.思いの外狭くてあっという間に一周してしまった.小さな路地が名物となるあたり,川越も観光客誘致のため努力しているのだろう.
飴細工には歩が止まった.


まだ夕闇は訪れていないので,川越城へ向かうことにした.本丸御殿が見たいと思ったのだ.本丸御殿大広間はここと高知城しか残っていないそうだ.
手前にある堀跡など見物してから本丸御殿に向かったところ,ちょうど入場を終了するところだった.「残念だったね.また来てね」と係の方に声をかけられてしまった.


仕方ないので,付近をうろつく.本丸御殿のすぐ前には三芳野神社という神社がある.童謡「とうりゃんせ」の舞台になったそうだ.
こじんまりとした神社.
そういえば時の鐘の元の神社と同様,手水舎が使えるようになっていたが,コロナの影響で使えないようにしている神社が増えているため,印象的だった.

城の櫓跡を外から眺めた後,町へ戻った.だいぶ人通りは減っている.昼間いた人たちはどこから来たのだろう.
酒屋で鏡山の純米と COEDO ビールを三種購入.鏡山は酒屋の町内にあるそうだ.

夕飯にはまだ少し早かったので,カフェ・マチルダという若者向けのカフェに入り,ジンジャーワイン (ストーンズ) のソーダ割りを頼んだ.今日は体が生姜を欲しているらしい.

夕飯は福登美という店で旬膳という 2800 円のコースを頼んだ.冷しゃぶは野菜はサラダなどではなくちゃんとしゃぶしゃぶ用のもので,鮎もあり,不安になるくらい安い値段を裏切る内容だった.酒はまた鏡山の純米.夕方買ったものと重なってしまうが,他のエリアの酒を飲むよりいいだろう,とは呑ん兵衛の言い訳.



一日だったけれど,だいぶ満喫した.
池袋から 40 分程度の古都,また来てもいいと思った.

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