20201220 二つ並んだ御朱印
【東海道: 大磯~国府津】
朝食は運んでくれる形式.以前はブッフェだったようなので,COVID-19 で変わったのだろう.
オムレツ,サラダ,フルーツなど.まずくもないが,うまくはない.宿泊客以外は 2800 円なので,もうちょっと頑張って欲しいところ.
大磯プリンスホテル: ★★★☆☆ (安ければ★一個増やしたいところ)
無料の郷土資料館は大磯町の祭りの映像が中々面白い.ここでも神輿には箪笥の引き出しの金具がついていた.
見られる映像: 左義長 (さぎちょう) / 白岩神社祭礼 / 高麗寺祭 (こうらいじまち) / 相模国府祭 (さがみこうのまち) / 御船祭 (みふねまつり) / 西小磯七夕
また,大磯は別荘地としても知られていて,郷土資料館の敷地内には旧吉田茂邸もある.三井家の別荘であった城山荘の一部が再現展示されていて,模型と共に興味深い.
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/oisomuseum/kyodoshiryokan/ex/p_ex.html
大磯町郷土資料館: ★★★★☆ (小さいけれど味わい深い)
次に目指したのは六所神社で,相模国の総社 (平安時代ころに国司が参拝の時間と費用を減らすため,複数神社の御分霊を合祀した神社).
その手前にある六社相模国石は六つの神社を示す石群であるが,六所神社で合祀された神社ではない.
六所神社は総社という割には小さめではあるが,巫女さんのいる授与所がある.御朱印を頼もうとすると,奥の方から女性の神主だろうか,「ちょっと待って」と巫女さんを制し,「御祈祷の紙は,これに挟んで,こっちにしまってね……」と指導している.
巫女さんはおとなしく頷いて聞いていたが,何となく頼りない.
神主さん (多分) によると,総社は全国にあるが,昔の形で祭をしているのはこの神社のみで,国の無形文化財を打診されているそうだ.現在は神奈川県指定無形民俗文化財.祭は国府祭 (こうのまち) といって,平安時代に舞われていた鷺の舞などが見られる.毎年 5 月 5 日.
特徴的な櫛のお守りがあるが,これは男女とも使える.
御朱印は御神像の写真が入った見開きページのものもあったのだけれど,書置きになるので,手書きをお願いした.何となく手書きの方が現場感があって嬉しい.
六所神社: ★★★★☆ (神主さんの話は興味深く,時間があればもっと聞きたかった)
さて,再び歩を進める.
大磯から小田原の中間あたりは梅沢立場という,茶屋で栄えた地域があり,宿ではないのに本陣 (大名の休憩所) がある.往時は海が見える風光明媚な土地だったのだろう.
ここで等覺院を訪れた.樹齢 400 年の藤が有名な真言宗の寺である.
広い境内に並んだ植木鉢に水をやっていたギンガムチェックの割烹着の女性に声をかけると,僕が藤を眺めてたのに気付いていたのか,エプロンで手を拭きながら,4 月にあるご開帳の頃に満開になりますよ,と教えてくれた.
御朱印を頼めるか聞くと,住職がいないので全てハンコですけれど,と僕の御朱印帳を受け取った.
1631 年に鋳造された梵鐘など眺めながら待っていると,「ちょっと」と声がした.寺務所,というか,普通の家の入り口を潜ると,気まずそうな笑顔で,先程の女性が御朱印帳を開いて見せた.あれ?二つ押されている.
「ここ,反対に押しちゃってねぇ……」
確かに前のページは文字がひっくり返っている.まぁ,それはそれで面白い気もするのだけれど,女性はえらく恐縮していった.「すみませんね.これ差し上げます」
気にしなくていいですよ,と言ったが,どうぞどうぞ,と言われたので有り難く受け取り寺を後にした.
外に出てから「粗品」と書かれた袋を開けると,ビニールのマスクケースと,線香が二束入っていた.
等覺院: ★★★★☆ (地味だけれど,寄る価値あり)
今日は夜友人に会うことになっていたので,早めに切り上げて国府津駅から東京に帰ることにした.
時間が半端だったが,駅前に喫茶店はない.あるのは弁当屋と居酒屋と……「餃子ショップ (店名)」
そういえば昼食ってなかったなぁ.
味噌ラーメンと餃子を注文.一味と胡椒の入ったラーメンはスパイシーで意外と美味いが,細麺は腰が少なかった.
餃子ショップ: ★★★☆☆ (空腹でないときに食ったら普通だと思う)
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