20210417 江戸の中山道は賑わいを見せる - 1/3

【中山道: 巣鴨~板橋宿 (平尾宿・仲宿・上宿)~戸田橋】

先日来た巣鴨から,中山道再開.


まずは駅近で昼を食うことにした.

江戸六地蔵,真性寺の前を通り,商店街へ.商店街はそこに生活している人の顔が見えるようで好きだ.


真っ赤な下着を買う人々の顔は,きっとほころんでいることだろう.

パン屋,タカセ巣鴨店の上にあるレストランへ入った.

大正 9 年創業のタカセは,池袋が本店で,洋菓子屋やレストランをやっている.

メニューの表に描かれた東郷青児の絵は,タカセと交友のあった氏が,特別に描いた物らしい.本物は見ることはできない.

昭和のファミリーレストランのような店内にはジャズが流れ,何だかうきうきする.店の一角は大きなスライド式の木のドアで仕切られ,ちょっとした会を開けるようになっていて,雰囲気がいい.

運ばれてきたハンバーグに,添えられたソースをかけると,鉄板がじゅわーっと音を立て,時差を持って香ばしい香りが鼻腔をくすぐる.音と香りの共同戦線!

和風ハンバーグステーキ 980 円,ライスとドリンクセット 300 円なり.

耐えられずにハンバーグにナイフを入れると肉汁がほとばしり出る.どどーん!

肉汁とスープが煮込まれている鉄板にハンバーグをこすりつけ,上に乗った大根おろしとシソと共に口に入れる.


うまい.


シンプルに肉の旨みをまとうハンバーグを,ニンニクの香りのするソースが引き立てる.

そこへご飯をかき込むと,滋味が口の中に広がるようだ.


最近気付いたのだが,僕はものを食べる時,口腔内に空気を含む時と含まない時があるようだ (みんな?).

ものを口に入れたとき,まずは空気を入れず,食べ物と口を密着させ,味を堪能する.数回の咀嚼の後,空気の侵入を許してからは,香りで獲物を楽しむのだ……!


味,香り,味,香り.


言ってみれば僕は皿の上で味覚の指揮棒を操る,コンダクター!


……まぁ,どうでもいいんだけど.

タカセ巣鴨店: ★★★★☆ (商店街の趣きを乱さぬ有りざま)




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