20210403 二本の佐倉道 - 2/2

【佐倉道: 新宿 (にいじゅく) ~ 市川橋】

前編はこちら.資料編はこちら

江戸川で矢切の渡しを眺めてから,タクシーで新宿 (にいじゅく) へ.タクシーは大人のみに許されたチート……!
ま,要するに,ダラダラしてたら,時間が足りなくなってきちゃったんだよね.


日は既に夕刻の長い影を落としている.

新宿に着き,先日せんべい屋のおやじに教わった水戸街道の旧道を歩いた.水戸街道とは呼ばれていなかったかもしれないが,水戸街道より前に,水戸と千住宿をつないでいたと言われている道.


まあ普通の住宅街なので,心の目で江戸時代を思う…….
 

せんべい屋のおやじは,新宿小学校のあたりは昔は池があったと言っていた. 

新宿小学校を過ぎたあたりに馬頭観世音があった.街道を歩いて疲れて死んだ馬の供養をしているらしい.旧道の歴史を感じる.


さて,小学校を過ぎて南に下る細い道に入り,まっすぐ行くと,現水戸街道とぶつかるところに,成田佐倉道を示す石碑.この石碑を見るのはかれこれ三回目
何だか親しくなった気分である.




現水戸街道を信号で渡り,先程の石碑に対応するところにあるのが佐倉道.(上記地図参照) .ぱちぱちぱち.

で,佐倉道 (らしき道) を南に向かう.一方通行の細い道. 亀有警察署亀田橋駐在所のあたりで東の道に入り,南下.
実に普通の住宅街で……心の目で……. 



 新宿からしばらくは西に中川が流れるが,次第に道は東へ離れていく. 歴史と文化の散歩道という標識が時々あるが,どんな歴史と文化なのかが書かれていない.うーん.江戸とつながっているのか?いないのか? 


しかし,高砂のあたりで桜道中学校という学校が.これは……?!


そしてそれを過ぎたところに「さくらみち」と書かれた標識が! 


更に南にも旧佐倉街道やさくらみちと書かれた標識をいくつか発見.バンザイ!



おりしも季節は春.道の両側に植えられた桜は,僕の喜びを祝福しているようだ.バンザイ!バンザイ!


「さくらみち集い交流館」という建物まで発見.このエリアでは地名として呼びならわされているのだろうか (ちなみに電柱に書かれている住所は葛飾区「柴又」「鎌倉」あたり)



北小岩のあたりに「親水さくらかいどう」の標識.葛飾区から江戸川区に入ったのだ.街道を歩いていると,自治体の街道に対する違いが感じられて,なかなか趣深い.


親水さくらかいどうには,明治時代に農業のため江戸川から水を引いた水路が流れている.


さて,親水さくらかいどうが江戸川にぶつかるところで堤防に登る.暗くなってはきたが,川岸の緑が水面に映り,夜の帳を待っている. 風は強く,少しほてった体を冷やす.
今日は T シャツに薄い上着を羽織ってきたが,T シャツだけでも良かったくらいだ.


それにしても,佐倉道は少し不思議である.江戸から千葉へ向かうには,遠回りすぎるのだ.千住宿を通りたかったということなのか……? 

 さて,先日来た,元佐倉道と佐倉道の合流点の石碑に到達.ここから二つの街道は一本の佐倉道となり,千葉佐倉へ向かう. 



 最後は仕上げに「ラーメン芙蓉」で広東麺とギョーザ.ちぢれ麺にアツアツの餡がかかったラーメンは,郷愁漂う町のラーメン屋のお味.嫌いじゃない.



ラーメン芙蓉: ★★★☆☆ (安心する味である)


にほんブログ村: クリックお願いします!
にほんブログ村 旅行ブログ 街道・古道へ

0 件のコメント

Random Posts

3/random/post-list