20220516 マダガスカル料理の定義に疑問を抱く

【アンタナナリボ@マダガスカル】

朝から人と会う用事があったので、早めに朝食。例によって、おかゆとオムレツと果物。

で、人に会って、現地事務所に行って、書類を準備して……。どこの国に行ったって、仕事なんてなぁ、地味なもんです。


昼に行ったのは「Koots Food」。ラーメンのようなものやハンバーガーなどを置いている軽食の店。かなり人気のようで、2階までほぼ満席。

僕はミサオ(焼きそば)10000 アリアリを注文。カップラーメンの麺を炒めたみたいな味が東南アジアを髣髴して、グッとくる。味は薄目。

うら若い少年のような店員に声をかけた。

「すみません、サカイ(辛いペースト)もらえますか?」

「もちろん!」

彼は横のテーブルからチューブボトルに入ったサカイをとってくれた。これはかなりうまかった。緑のサカイは一般的に辛さが控えめだけれど、生姜とニンニクのほかに……何かハーブが入っているのかなぁ?いずれにしても、最後まで美味しくミサオを頂けた。

マダガスカル飯は比較的薄味が多く,サカイとの相性がよろしい。


庶民的な店では、英語を使えないことが多いのだけれど、少年は一生懸命英語を話そうとする。単語が出てこないと「あぁ~、しまった、なんだっけな」と、顔に書いてあるのがほほえましい。学生さんなのかな。

数少ない外国人の客だからか、彼は僕たちのテーブルによく気を配ってくれた。


食事の後、一割をチップとして置いていったら、少年が「忘れものですよ」と追いかけてきた。


「いえ、それは君に」

「え?あ!そうですか!有難うございます!」


素直にお礼を言ってくれて、こちらも気持ちがいい。


チップといえば、アンタナナリボの Ibis ホテルで、ルームクリーニング用に枕銭を置いたのだけれど、彼ら、持って行かないんだよね。

ジブチもそうだった。わざわざ「Merci」と書いた紙と置いておいたのだけれど。

そういう習慣がないのかなぁ。

ちなみに、マダガスカルで現地の友人と食事をした時は、一割程度のチップを置いていた。

いつ払うべきなのか、いくら払うべきなのか。チップの習慣は日本人には難しい。


で、午後の仕事に突入。

1 時間ぐらいで終わるかと思っていたら、4 時間ぐらいかかってしまった。


だいぶ遅くなってしまったので、夕食はホテルの裏にある Le Plantation を再訪。


「マダガスカル料理はありますか?」

「赤い米と野菜を添えたビーフ Varangue de boeuf, riz rouge et achards de legumenes (34000 アリアリ) だけですね」

「じゃあそれで」


こないだ、カモのコンフィが唯一のマダガスカル料理だと言われて、釈然としなかったが、それなら納得する。


ドラフトビール Gold Blanche 11000 アリアリも追加。


やってきたビーフは、煮込んだ牛肉の上に、揚げた千切りの牛肉が乗っていて、かなり美味しい。

煮込みからは肉のふくよかな香りと歯ごたえ。

揚げた肉からは、香ばしいうま味と歯ごたえ。

……え?両方とも特徴は歯ごたえなのかって?

世の中には、色んな種類の歯ごたえがござんしてな……。

さて、今週で帰国か。長かったような短かったような。

来る前よりアフリカと親しくなり、アフリカが好きになった。
親しくなったのは、アフリカなのか、そうじゃないのか、分からない。出会った人と、食べた物と、滞在した町の風景と……、色んなものと親しくなった。
日本の旅と同じ部分もあるし、違う部分もある。

だから、僕はまた、旅に出掛けたくなる。

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