20220519 オルボワール、アフリカ
【アンタナナリボ@マダガスカル~パリ】
朝はいつもの。
午前中は取引先の別部署と署名式。
無事終了し、パスツール研究所に PCR の結果を受け取りにいった。事前にウェブでネガティブなことは確認している(検査の会計の時に ID などを書いた紙をくれる)。
PDF の結果はウェブで貰えるので、日本みたいにフォーマットがなければ、これを見せるだけでいいのかも。
10:30 頃に着くと、30 席ほどの待合室の椅子はほとんど埋まっている。多くはこれから検査する人だろうか。
受付の機械で番号票を発行。
検査の時は左上の "Pour analyse" で,この場合「Txxx」(xxx は数字)と書かれたチケットが出てくる。
結果受け取りの時は左下の "Retrait resultats"。出てくるのは「Cxxx」と書かれたチケット。
30 分ほどで番号が掲示モニターに掲載されたので受付に行き、日本のフォーマットを渡したところ、担当の方は奥の方に行ったが、数分で記入されたものを持って出てきた。意外とスムーズ。
「これ、読めますかねぇ……」
若い同僚の J さんに見せてみる。
日付と時間が手書きなのだけれど、判読が困難なのだ。
「読めます、読めます。大丈夫ですよ」
J さんは何故か自信ありげに返事をする。ほんとかなぁ、と思いつつも、取り敢えず受け取って、その場を去った。
成田空港で検疫を早く終えるために、アプリ「My SOS」で結果の写真をアップロード。案外早く、30 分ほどで登録が完了し、アプリの画面が赤から緑に変わる。
「あ、意外とあっさり出来た。どうでもいいけど、今どき、紙に手書きでハンコいる書類ってどうなの?力入れて何ヶ国語もフォーマット作ってるけどさぁ。ほとんどの国でメールとか、Whatsapp とかで結果が来る時代に、なんで僕らはわざわざこんな紙持って、また検査所に来なきゃいけないのか」
僕がぶつくさ言っていると、J さんが悲しみと当惑の混じったような顔でつぶやいた。
「登録、エラーになりました……」
「え?何で?」
「時間の確認ができないって」
「どれどれ」
彼女の紙には丸が三つ並んでいる。
「03 って書いてあると思ったんですけど……」
「三つ星紋みたいだね」
「08 ですかねぇ?」
この後、07:08 PM で登録して、無事通ったそうだ。
さて、微妙な時間だったので、Sunny Garden ホテルに行き、レストランで飲み物を飲みながら少し仕事。
ここのレストランは出てくるのが遅いので、ランチは早めにエノンブリッチ(こぶ牛の汁多めソテー)27000 アリアリを注文。実際出てきたのは 50 分後くらい。
リッチは店によってかなり差があり、ここのはトマトの煮込みみたいになっている。僕は Ibis の方が好きだなぁ。
Sunny Garden ホテルレストラン:★★★☆☆(リッチがイマイチだったので、前回より星一個減らしといた。総合的には 3.5 くらいか)
午後は事務所と依頼元に報告。
「ふーー、終わりましたねぇ」
今回責任者をしている同僚 K さんに声をかけた。
「良かったですね、無事終わって。取引先と揉めた時はどうなるかと思いました」
K さんは「そうですね」と穏やかに笑った。
K さんは 50 代後半(多分)の男性だけれど、気負いなく自然に細やかな気遣い出来る紳士である。
「こんな優しい上司と初出張だと、次どうしたらいいんでしょうね」
J さんが遠くを見る。
ホテルに帰りがてら、残ったアリアリを使うため、スーパーに寄った。
と言っても、特に欲しいものもないので、マダガスカル名物のチョコとバニラ両方が入っているホワイトチョコと、スナック菓子を購入。
誰かに会った時にネタになるだろ。
全てマダガスカル産なので、余りアリアリが消費されないが、スナック菓子は、パッキングの時に緩衝材になってよろしいのである。
ホテルで一旦解散。
仕事したり、荷物を片付けたり、シャワーを浴びたり、ルームサービスを食べたり、なんだかんだで 22:00。
チェックアウトをすると、こんな時間なので、一泊分取られるのかと思っていたら、レイトチェックアウトにもなっていない。
Ibis ホテル:★★★★☆(最後の数日、ルームクリーニングの時、水置いてくれなかったんだよね。文句言ったら「今持って行く」って返事だったのに、全然来なくて、結局 8 回頼んだ(もはやこっちも意地)。あとは朝食が毎日同じとか、不満はあるにはあるけど、部屋は清潔だし、レストランは美味しいし、まぁ、悪くないんじゃないかなぁ。
街の中心まで 30 分くらいかかるのは不便)
ホテルから空港までの道は空いていて、一時間ほどで着いた。
予めウェブチェックインはしておいたのだが、荷物を預けるのに結構手間取った。
今回、パリに入国するということで、K さんや J さんは一旦預け荷物を受け取りたかったようなのだけれど、どうもそれは出来ないらしい。
「あれ、J さん、荷物どうしたの?」
「K さんが、ぼく、ビジネスだから、一緒に預けるよって……」
あぁ、荷物が早く出てくるからか。
カウンターを見ると、大きなトランクを二つ持った K さんが頭を下げながら荷物を預けている。K さんってのはそういう人だ。
エールフランスのラウンジは、こぶ牛のソテーやラップサンドなど、そこそこ食べ物はあるが、余り食欲がなかったので、飲み物のみにしておいた。
普通に座る席のみで、仮眠を取ることは難しい。余り広くないので、ほぼ満席だった。
フライトは 777-300。
ビジネスは横 7 列で、シートはフラットにはならない。機内 Wifi はあるが、つながらない。
ただ、機内食は結構美味しかった。
エビも、酸っぱく調理されたこぶ牛のひき肉をじゃがいもに詰めた冷菜もなかなかそれぞれの素材を感じる。
前菜だけで済まそうと思ったが、ここはやはりメインも試さないと、シェフに申し訳ないなぁ。
というわけでこぶ牛のステーキ。これはかなりレベルが高い。温めただけだと思うんだけど、ミディアムレアをきちんと表現できている。玉ねぎの甘味のするソースは肉汁を加えているのだろうか、コクがあり、ご飯にかけるとつゆダクを楽しめる。
こぶ牛とご飯。ぎりぎりマラガシー認定。
あとは頼んでないのにチーズとデザートが出てきた。
チョコレートタルトは濃厚なチョコの香りが、タルト生地の香ばしさと混ざり、秀逸。
僕、基本的に甘いもの好きじゃないので、これも味見で一口だけって思ったんだけど、思わず全部食っちまったよ。
ワインはフランスワインばかりだったけど、どれも良かったねぇ。
真夜中で寝てる客が多いせいか、乗組員がやたら気を遣ってくれた。
「ワインいかがですか?」
(まだ半分くらい残ってるよ)
「お皿お下げしましょうか?」
(食べてる途中だってば)
さて、僕も寝るか……。
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