20200102 永久凍土の中からマンモスは存在を主張する

昨夜も夜更かししてしまったので,起きたのは 13:00 過ぎだった.もそもそ とベッドから出て,お節の残りを食う.あまり旨くないのが元々なのか,3 日前にパッケージを開けたせいだか分からない.


午後は土産でも買おうとショッピングセンターに行ったが,開いていない.
仕方がないので少し早いが博物館に向かった.14:30 にはもう夕暮れを呈している.



北東連邦大学にあるマンモス博物館.ここはサハのマンモス研究の中心機関だという.


エレベーターのない建物を 5 階まで登ったところに博物館があり,副館長が迎えてくれた.入り口で挨拶をした時はえらい分厚い毛皮の帽子と大量の毛皮でフードが縁取られたコートを着ていたが,屋内では T シャツの上に探検隊のようなベストであった.

マンモスの背中にラクダのような脂のこぶがあるとか,牙は一本 140 kg だとか聞きながら,展示を見ていく.
飾られた骨の顔の中央には,横になったダルマ型の穴が開いている.ギリシャの人はこれを見てサイクロプス (一つ目の化け物) を想像したが,実際はその穴は鼻で,眼窩は左右に離れた小さい穴である.




サハの地面は 2 m が普通の地面で,その下に 200m 厚さの永久凍土が広がっている.永久凍土は 20% が水.

高いビルは地盤が硬くなる永久凍土まで柱を立てて,その上に建てる.この際,熱が地面に至らないように床面は地面から離すという.
一階建てなど小さい家はコンクリートで基礎をしっかり作るだけで良いそうだ.
テレビで夏に地面が溶けて下がると言っていたが,そのようなことはないらしい.あるとしても目には見えない程度だという.

お土産の定規.マンモスの毛が保証されている.本来あるべき四角からはみ出しているのが手作り感.


外に出るとまだ 16:30 だというのにすっかり暗くなっていた.

グレスと呼ばれている丘に行き,夜景を眺めた.柵のところには錠前がたくさんつけられており,結婚式の後で二人がどこかに錠前をかけ,鍵を捨てて永遠の愛を誓う習慣があるのだという.
また,近くの木には多くのリボンが結ばれていた.これは願掛けだそうだ.



丘の手前には水力発電所.水は凍らないのか,と聞くと全部凍るわけではないから,という.

夕飯は Chochur Muran という,Tripadviser で一位に出てくるレストランへ行った.
氷の彫像で飾られた店は,月曜に行った文化館を彷彿する.

一階の売店で絵葉書と弟切草と鹿の角の茶を買った.
レストランには遊牧民 (エベンキ) のテントが飾ってあった.冬は毛皮,夏は木の皮でできている.



メニューはイクラの添えられたチラのインディギルカ (冷凍したダイス状の刺身) から始まった.昨日食べたものと同じ.昨日よりも生臭さは少ないが,どうも僕は冷えた脂が舌に合わないようだ.機会があればチラ以外の魚のインディギルカを食べてみたい.


牛タン入りの温かいサラマット (小麦粉とバターを混ぜたもの).月曜に食べた冷たいサラマットはお粥のようだったが,これはクリームコロッケの中身のようで旨い.


炒めた玉ねぎを添えた オイオゴス Oyogos/Ойогос(茹でた仔馬の脂付きあばら肉) .しばらくは美味しく食ったが,徐々に脂がくどく感じてくる.



デザートはカウベリーを敷いたケルチェクフ Kerchakh/Кёрчех(ヨーグルト味のホイップクリームみたいなの) にタイガ茶 Taiga tea/Чайтаежный.タイガ茶はルイボスティーをまろやかにしたような味がする.



宿に帰り,横のコンビニで最後の土産としてビスケットとチョコを買う.厳寒の地に行くと吹聴してしまった手前,土産ぐらいばらまいておいた方が無難だろう.

宿でしばし休憩.

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