20200129 移動,古都へ
出張にリムジンバスを使うのはどうも不安になるのだが,実際早く着いたことはあっても遅れたことはない.
朝の下り車線は一般道も含めてスムーズである.対向車線は都内に入るあたりで渋滞があったが,10 分もかからずに抜けられたようだ.
プノンペンからカンボジアアンコール航空 109 便でシェムリアップへ行く予定だが,成田の ANA カウンターではシェムリアップ行きにチェックインできず,プノンペンで手続きして欲しいという.係員は「本日だけの問題だと思うのですが」と付け加えた.
ANA 817 便,機体は B787. 横一列 9 席のよくあるやつ.中国の新型肺炎に影響されて,客の 8 割はマスクをつけている.自分の感染を防ぐ意味はないと思うが,周りに不快な思いをさせないためには付けた方が良かった.
売店のマスクは売り切れていたので,くしゃみは肘に処理することで許してもらうことにした.
後ろから 2 歳ほどの男児に蹴られつつ,Wifi をチェック.
30 分 $6.95, 3 時間 $16.95, フルフライトで $21.95.
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」と「プーと大人になった僕 Disney's Christpher Robin」「The Wife」を見る.選択に疲れを感じる.
ピーナッツバターは,ダウン症の青年のロードムービーで,少々乱暴な展開と,たまに雑さを見せる演技が気にかかるが,飽きさせず全体としていい映画だと思う.
プー.イメージと違うプー.後ろから蹴ってくる子供.
だけど美しい映像と泣かせどころを捉えてくるストーリーは,もう一度見ても良いと思わせた.英語が聴きやすくて,英語の勉強にもなりそうである.
本物のクリストファー・ロビンは,大人になったあとプーの物語を嫌っていたらしいけど.
子供が泣き出した.…時に気づいてしまった.さっきから蹴っ飛ばしてるのはガキ,いや子供じゃなくて,父親の貧乏ゆすりじゃねえか!そういや,さっきから臭っているのは蹴っ飛ばしてる靴下の足か.くそう.
「The Wife」.ノーベル文学賞に選ばれた作家の妻の話.女性目線だが,叙情的で機微に富んだ作品はドラマティックである.
不意にキャビンアテンダントが声をかけてくる.「お寛ぎのところ申し訳ないのですが…」
「私どもの都合で申し訳ないのですが,ただいま 8 番の付くお席でお食事をなさっていないお客様がいらっしゃらないかと探しておりまして…」
それは少なくとも僕ではない.珍しい探し物もあったものだ.
流石に映画を三本も見ていたら,プノンペンまでの 7 時間はあっという間であった.
着陸態勢に入ると,そこかしこで子供が泣き出す.あれは耳の圧力差が気持ち悪いからだろうか.さすがに繊細な生き物だ.
プノンペンでカンボジアアンコール航空に乗り換える.国内線の待合所には売店と露店,喫茶コーナー.喫茶コーナーでは麺も食える.
シェムリアップに向かうのは ATR72.
乗客 34 名のプロペラ機だ.小さい機体は右に左に震えながら飛び立ち,不安と高揚のないまぜになった感情が湧き起こる.カップの水のみのサービスも相応しい.汚れた窓は夕陽を燻す.機内を飛び回る蝿.明日からの仕事の前に,しばし今を楽しむ.
シェムリアップ空港はタラップを降りて入った建物のすぐに一つだけのターンテーブルのある,小さな空港だ.
ホテルは Somadevi Angkor Resort & Spa. 古いけれどプールやジムもあるラグジュアリーな宿だ.
窓からの眺めはいいと言うほどではないが,アイボリーの壁に赤茶の屋根が並んで見えて,雰囲気がある.
部屋に備えられているのは,薄い化繊の浴衣の様な部屋着,湯沸かし,ティーバックとインスタントコーヒー.ドライヤー,シャンプー,ボディーシャンプー,ハンドソープ,歯ブラシ,綿棒,シャワーキャップ,櫛.取り敢えず手ぶらでも困ることはない.
夜はホテルの真ん前にある Cafe Idochine という洒落た調度のレストランへ行った.少々高いが美味い.アモック (カンボジア風煮込み) など食う.そもそもカンボジアでまずい飯というのは余りない.
部屋で PC を開き,いくつかメールを送る.僕のメールの数などたかが知れているが,上司は怒涛のメールをなぎ倒すように対応していて感心する.
何もしていないのに移動だけで疲れてしまった.今日は早めに寝ることにしよう.
朝の下り車線は一般道も含めてスムーズである.対向車線は都内に入るあたりで渋滞があったが,10 分もかからずに抜けられたようだ.
プノンペンからカンボジアアンコール航空 109 便でシェムリアップへ行く予定だが,成田の ANA カウンターではシェムリアップ行きにチェックインできず,プノンペンで手続きして欲しいという.係員は「本日だけの問題だと思うのですが」と付け加えた.
ANA 817 便,機体は B787. 横一列 9 席のよくあるやつ.中国の新型肺炎に影響されて,客の 8 割はマスクをつけている.自分の感染を防ぐ意味はないと思うが,周りに不快な思いをさせないためには付けた方が良かった.
売店のマスクは売り切れていたので,くしゃみは肘に処理することで許してもらうことにした.
後ろから 2 歳ほどの男児に蹴られつつ,Wifi をチェック.
30 分 $6.95, 3 時間 $16.95, フルフライトで $21.95.
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」と「プーと大人になった僕 Disney's Christpher Robin」「The Wife」を見る.選択に疲れを感じる.
ピーナッツバターは,ダウン症の青年のロードムービーで,少々乱暴な展開と,たまに雑さを見せる演技が気にかかるが,飽きさせず全体としていい映画だと思う.
プー.イメージと違うプー.後ろから蹴ってくる子供.
だけど美しい映像と泣かせどころを捉えてくるストーリーは,もう一度見ても良いと思わせた.英語が聴きやすくて,英語の勉強にもなりそうである.
本物のクリストファー・ロビンは,大人になったあとプーの物語を嫌っていたらしいけど.
子供が泣き出した.…時に気づいてしまった.さっきから蹴っ飛ばしてるのはガキ,いや子供じゃなくて,父親の貧乏ゆすりじゃねえか!そういや,さっきから臭っているのは蹴っ飛ばしてる靴下の足か.くそう.
「The Wife」.ノーベル文学賞に選ばれた作家の妻の話.女性目線だが,叙情的で機微に富んだ作品はドラマティックである.
不意にキャビンアテンダントが声をかけてくる.「お寛ぎのところ申し訳ないのですが…」
「私どもの都合で申し訳ないのですが,ただいま 8 番の付くお席でお食事をなさっていないお客様がいらっしゃらないかと探しておりまして…」
それは少なくとも僕ではない.珍しい探し物もあったものだ.
流石に映画を三本も見ていたら,プノンペンまでの 7 時間はあっという間であった.
着陸態勢に入ると,そこかしこで子供が泣き出す.あれは耳の圧力差が気持ち悪いからだろうか.さすがに繊細な生き物だ.
プノンペンでカンボジアアンコール航空に乗り換える.国内線の待合所には売店と露店,喫茶コーナー.喫茶コーナーでは麺も食える.
シェムリアップに向かうのは ATR72.
乗客 34 名のプロペラ機だ.小さい機体は右に左に震えながら飛び立ち,不安と高揚のないまぜになった感情が湧き起こる.カップの水のみのサービスも相応しい.汚れた窓は夕陽を燻す.機内を飛び回る蝿.明日からの仕事の前に,しばし今を楽しむ.
シェムリアップ空港はタラップを降りて入った建物のすぐに一つだけのターンテーブルのある,小さな空港だ.
ホテルは Somadevi Angkor Resort & Spa. 古いけれどプールやジムもあるラグジュアリーな宿だ.
窓からの眺めはいいと言うほどではないが,アイボリーの壁に赤茶の屋根が並んで見えて,雰囲気がある.
部屋に備えられているのは,薄い化繊の浴衣の様な部屋着,湯沸かし,ティーバックとインスタントコーヒー.ドライヤー,シャンプー,ボディーシャンプー,ハンドソープ,歯ブラシ,綿棒,シャワーキャップ,櫛.取り敢えず手ぶらでも困ることはない.
夜はホテルの真ん前にある Cafe Idochine という洒落た調度のレストランへ行った.少々高いが美味い.アモック (カンボジア風煮込み) など食う.そもそもカンボジアでまずい飯というのは余りない.
部屋で PC を開き,いくつかメールを送る.僕のメールの数などたかが知れているが,上司は怒涛のメールをなぎ倒すように対応していて感心する.
何もしていないのに移動だけで疲れてしまった.今日は早めに寝ることにしよう.
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