20220613 何もしない一日
【チューリッヒ@スイス】
窓の外が大通りなので、トラムやバスの音で、早朝に起こされる。
しかたないので、出窓に腰を掛けて、ずっと通りを眺めていた。
暗かった空が次第に明るくなり、涼しかった空気が、夏を帯びてくる。
さて、今日は何をするかな。
ルツェルンとか、地方都市に出かけようか。それとも旧市街を歩こうか。
地図や観光局のウェブサイトを見ながら、計画を立てる。
……が、なにもやる気が起きない。
朝から鳴っている職場のメールが気になるというのもあるんだけど、疲れているんだろうな。遊びすぎで疲れているなんざ、結構なご身分で。
休暇なので、仕事はやらなくてもいいんだけど、休暇明けに積もった仕事をやるくらいなら、今、簡単なものだけ処理しておいた方が……。
よし、今日はどこにも出かけないで、部屋に引きこもろう。
強い意志を持って「何もしない」を選択。
僕はスイスは、15 回以上来ている。
なぜ、何度も同じところに来るかというと心置きなく「何もしない」を選べるからだ。すでに色々行っているので、ガツガツ出かけようという気分にならない。
なので、出かけたいときに出かけ、出かけたくないときに出かけない。それでも、そんなに思い残すところはなく、静養にちょうどいいのだ。
取り敢えず、朝食は、金曜の残りのタルトを食った。激甘なので、傷んでいる感じはしない。それから、仕事をしたり、ごろごろしたり。
気づいたら寝ていた。
次に起きたのは昼過ぎ。暑くて目が覚めた。
スイスに限らないけれど、ヨーロッパの家は、クーラーがついていないことが多い。しかも、カーテンがレースのものしかなかったりする。
なので、雨戸というか、シャッターを閉めて日差しを遮るのだけど、暑いよ!
一応シャッターは風が通る穴が開いているのだけれど、それでは全然追いつかない。僕は大概に暑がりなのだ。
仕方ないので、雨戸と入り口を全開にすると、風が通り抜けて、何とかしのげそうである。え?セキュリティ?しゃらくせぇ。
さすがにパンツ一丁はどうかと思ったので、適当な服は着ておいた。
陽が入るので、途中でレースのカーテンは閉めて、しごとをしたり、ごろごろしたり……。
それ、日本にいても同じじゃない?って?いや、違うんだよ。
いつでも知らない所に出かけられるってとこがポイントなんです。だいぶ親しくはなっているけれど、やはり東京ほどではないし、街の人を眺めているだけでも、色々と発見がある。
国内旅行でもいいんだけど、長めの休みがあると、つい、国外に行きたくなるんだよね。コロナじゃないけど、行けるときに行っとかないと、いつ行けなくなるか、わからないし。
そういえば、Wifi があるというのに、パスワードがないので、ヘルプデスクに電話をかけてみた。
「パスワード?メールで送られていませんか?」
「送られていません」
「では、送りなおすので、そちらを見てください。Monzoon って会社が提供しているので、問い合わせはそちらにして下さいね」
別にいいけど、SSID とパスワードくらい、部屋においておけばいいのに。そういえばこの宿、案内どころか、宿泊約款も置いてないけど、いいのかな。
「あとですね、今日、掃除が来るのかな、と思ったら来なかったんですが、これから来ますか?」
「いえ、一週間に二回しか来ません。次は水曜日です」
しまったな。
ボディシャンプー、追加が来るかと思って、二本あるうち、一本、昨日、洗濯に使っちゃったよ。まぁ、一本あれば、水曜までもつかな……。
ちなみにメールが来たので試してみて、つながらなかったので、Monzoon にも電話したけど、結局つながらなかった。まぁ、いいんですけどね。
強調させていただく:◆スイスのホテルのネット事情はあまりよくない◆
結局出かけたのは、夕方、食事を仕入れるとき。
えーと、デンプンと、ビタミンと、タンパク質と……。
旅人たるもの、健康には気を付けます。
買ったのは、鶏のサンドイッチ約 400 円、ニンジンのサラダ約 290 円と、ガスパッチョ(スペインとかポルトガルの冷製スープ。通常トマトを使っている)と、チーズ 約 500 円。ガスパッチョは忘れけど、確か 500 円くらい。それぞれ割引後の価格。高いよ!
サンドイッチは、でかい鶏のナゲットみたいとカクテルソースしか挟まってなかったが、まぁ、冷たくても食べられないことはない。800 円だったら、買うかなぁ。
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