20220615 チューリッヒの交通事情
【チューリッヒ@スイス】
暑くて窓を開けているせいか、道路の音がにぎやかで、朝は 7:00 頃に目が覚める。
今回のホテルは、湯沸かし器がなく、朝のコーヒーというわけにはいかないが、冷蔵庫があるので、ペットボトルで買った冷たい緑茶を飲む。甘いのが玉に瑕だけど、慣れてきたよ。
ブランチは Coop のガスパッチョと、チーズと、クラッカー系スナックと、いちご。
Coop のガスパッチョは、昨日のAlvalle 社と比べると、青臭くなく、クリーミーでおいしい。
昼過ぎまで調べ物などしていたが、ルームクリーニングが来ないので、ヘルプデスクに電話をした。
「あの~~一昨日電話したら、週二回しか掃除をしない、次は水曜日(今日)だって言われたんですが、この時間まで来ないんです。何時ころ来るのでしょうか?」
「それは間違いです。週二回は行きません。週一回です」
「では何時くらいに来ますか?」
「今日は行きません。明日です」
いや、いいんだけどさぁ。
誰だよ、スイスのホテルサービスは世界で最高だって言った奴。
いや、分かってます。それは、最高のホテルのことなんですよね。
フロントもない安ホテルで何を期待してしまったのだろう、僕は。
さて、そろそろ出かけるか。
チューリッヒは早朝から夜中まで、鉄道・トラム・バスが街を縦横無尽に走り、交通の便が非常にいい。
鉄道は都市間を結ぶ大移動に使われているが、トラムとバスの使い分けはイマイチわからない。同じ路線を走ることもあるし。
バスはトローリーバスと普通のバスのハイブリッドも多い。
写真は後方車両の上のパンタグラフをたたんでいる状態。
バスは1~3両が連なっているけれど、接続部分の蛇腹が大きく、かなり鋭角に曲がることができる。
パンタグラフは写真のように、山形の金具の下で上下させて電線につなげたり外したりしてる。
写真はトローリーバスになっているところ。
トラムしか線路の上を走れないのかと思ったら、バスが走っていい区間もあるらしい。となると、両者の違いはさらに不明である。
敢えて違いを挙げるならばバスの方が小回りが利くところか。トラムは線路があるから、行き先がわかりやすいという説もあるけど、今時グーグルマップもあるしなぁ。
トラムやめて、全部バスでいい気もするけど、テツ(鉄道マニア)に殺されそう。
トラムの車両は今、3種類ある。
鼻づらが台形なものが一番古い。
次いで丸っこい動物みたい。
一番新しいのは角丸の直方体みたい。これはあまり見かけない。
新しい二種類のトラムは駅との段差がなく、車いすやベビーカーの乗り降りがしやすい。
トラムについてより詳しく知りたい方は、トラム博物館へどうぞ。
https://www.tram-museum.ch/en/index-fahrzeuge
チケットはトラム・バス・鉄道で共通で、1~2 Zoneなら、4.4 スイスフラン(約 600 円)で1時間乗り放題。
24 時間チケットが8.8 スイスフランなので、往復乗るなら 24 時間チケットがオススメ。
Zone の確認はこちらで。普通に市内観光する分には 1~2 zone で収まると思う。
https://www.zvv.ch/zvv-assets/abos-und-tickets/zonen/2021-2501-tarifzonen.pdf
チューリッヒ中央部 Zone 110 は zone 内でも 2 zone とカウントするので、Zone 121 のある空港に市内から行くと、3 zone となるため、6.8 スイスフラン (約 930 円) かかる。
距離が 2.0 km 以下なら、30 分使える短距離チケット(short distance ticket)2.7 スイスフラン (約 370 円) というのもあるが、僕のホテルから中央駅は 2.5 km 位なので、使えない。
短距離チケットが使えるかどうかは、こちらのサイトで調べられるんだけど、ドイツ語なので、駅の切符販売機で「short distance stop」を押し、目的地が含まれているのか見るのが一番分かりやすいかもしれない。
https://www.zvv.ch/zvv/de/fahrplan/haltestellenfahrplan.html
個人的には、普通のチケットを買ってしまった方がストレスは少ない気がする。
そういえば、駅によくある自販機は、食べ物と飲み物のほかに、通常、妊娠検査薬と避妊具、ライターが売っている。ヒトが緊急で必要なものはその程度ということなのか、政治的圧力があるのか。
さて、日が傾いてきたころ、そろそろ土産物を買うかと、中央駅の真西の方にある IM VIADUCT へ向かった。
鉄道高架下に、ちょっと洒落た店が集まっているエリアである。
Markthalle は、その端にあるホールのようなところで、食料品が集まっている。
(レストランもある。和食もあり)
取り敢えず、土産として、St.Jakob BECK & KAFI という店で、チューリッヒのビスケット Tirggel ティルゲルを購入(下の棚物は全てティルゲル)。
大量の(3割ほど)蜂蜜が入っていて、いい香りがする。薄くて(かなり)固いので、しばらく口に含んでから食べるのがよろしい。
本来はクリスマスのものだけど、お土産をもらった皆は気にしまい。
もう一つ、興味があった、Frau Gerold Garten という、屋台村みたいなところに行ってみた。
色々な店が入っていて、お祭りのようだ。一人で食事をするエネルギーがなかったので、本日は下見のみで退散。そのうち、元気がある時に来てみよう。
さて、まだ明るいし、どうしようかな、と思って、とりあえず、中央駅に向かって歩くことにした。
ここらは中心街とはちょっと雰囲気が異なる。
陽は徐々に傾き、涼しくなってきた。
僕はひたすら歩きながら、ぼんやりと、これからの行く末を考える。
結局僕は、どんな仕事をするか、とか、誰と生活をするか、とか、シンプルな問題から、逃げているだけなんだろうな。
若いころに仕事や生活を絞れる人と僕は、何が違うんだろう。
覚悟?自分に対する適切な評価?
まぁ、時代もねぇ。転職や離婚が普通になって、若いころに決めたことを貫く必要性を感じなくなっているんじゃないかなぁ。
中央駅に近づいてきた。
この倉庫のような中には、Amboss Rampe というバーなどが入っているのだけれど、落書きのような模様がお洒落なのか、僕には何とも分からない。
あっ!
何か、トゥクトゥク(車とバイクの間みたいなやつ)の中で、食事してたぞ!
調べると、これではないだろうか。やりすぎな気はするけど、ちょっと興味がある。
https://www.tripadvisor.com/Attraction_Review-g188113-d8732074-Reviews-ETukTuk-Zurich.html
そう、旅は……現実逃避に最高の手段である。
でも、それが、いい方向に出ることもあるんじゃないかなぁ。
国立博物館の前を通り、中央駅に着く。
うーん、今日はもう、帰るか。
コープでサンドイッチやサラダなどを買い込み、帰途についた。
まぁ、今日ものんびりできたし、そんなに悪い一日じゃなかったよ。
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