20131207 毒気を抜かれてヒトは高原のカゲロウとなる

長野の知人に誘われ,乗馬をすることになった.

東京を東から西に横断し,車で2時間半かからずに小淵沢に.道が空いていたのは幸運であった.

昼頃に着いたので,駅近くにある鰻屋「井筒屋」で「一のう並」を頂いた.半身の鰻丼である.「一のう上」になると一尾分になり,「うな箱® 二のう」だと,かば焼きと塩焼きが半身ずつ入っている.「かめ塩のうなぎ®」は甕の中に塩焼きが入り,古代製塩と最上質山椒をあわせた山椒塩をかけて頂く.中々うまい.最後にほうじ茶ゼリーも頂いた.



元は和菓子屋であったという建物も雰囲気があり,落ち着く.鰻屋としての創業は1996年とのこと.昼は11時の来店,夜は17時来店以外の予約は受け付けていない.

周囲を軽くドライブし,高原の空気を体内に入れていく.うっかり良い人間になってしまいそうだ.

小淵沢にはいくつかの乗馬クラブがあるが,知人の勧めに従い「ホースクラブディンプル」へ行った.僕自身は三度目の利用だろうか.クラブ内の宿泊施設を使用した体験コースなどは使いやすいかもしれない.
ブリティッシュスタイルの乗馬クラブであり,競技会にも積極的に参加しており,きちんと乗馬を学びたい人向けの施設かも知れない.
僕は始め,屋内馬場でのレッスンをしてもらったが,上達したいというよりも,山並を眺めながらのんびり乗馬を楽しみたかったので,希望を伝えそびれてしまった感がある.後半,山道の外乗は気持ちよかったが,一緒に行った初心者の友人は,馬が言うことを聞かない中,山道が寒かったようだ.


凍えた体を「水神の湯」で,源泉かけ流しの露天風呂で溶かす.
次第に暗くなる空に,点描のように光が取り残されていた.

己の人生で,何事かを為したいという欲望.ただ在りたいという願望.
己が何者であるのか.何者としたいのか.
青臭さの漂う問を,それでもまだ僕は止められない.
膨れ上がった自我が弾け,湯の中でまどろんだ肉体を掬う.

夜は知人宅で山梨の知り合いが持ってきてくれた馬刺しをつついた.塩を振った霜降りの馬刺しと赤ワインを合わせてみたら,バターのような風味であった.

満天の星.

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