20220408 君は谷の向こうに何を見るのか
本日は、元国会議長が亡くなったために国葬で、休日になった。たくさんの政治家を育て、一般の人からも尊敬されていたそうだ。アメリカで治療していたが、亡くなったという。
なので、本日は移動日。
朝食はバナナの煮物、ソーセージ、じゃがいもの炒め物とスペインオムレツ。
バナナはほとんど甘くなく、ほぼポテト。
Hursey Resort:★★★☆☆(本館だと贅沢な気分を味わえるが、ネットのつながりとシャワーの水勢はイマイチ)
カンパラに帰る途中、カプチョルワへ寄ることになった。
道中は荒野のあいだに、たまに農地や牧草地がある。
牧草地には牛やヤギ。そういえば羊は見かけないなぁ。マトン、というのはヤギを指すことが多い。
家は煉瓦造りのものや、ハット (hut) と呼ばれる草でできたキノコのような形のものなど。ハットは部屋のような感覚で、一家族でいくつか持っていることが多く、子供が独立すると、新しいハットを作るのだという。道路沿いの家は大体、広い庇があり、商売をしたり、談笑していたりする。
カプチョルワで、以前のプロジェクトサイトを視察。
広場にたくさんの人が座って昼食を食べている。覗いていると、欲しいと思ったのだろうか、一人の女性が、タッパーのご飯を指ですくい「食べる?」と聞く。
周りの人たちがおもしろそうに眺めていて、頂かないと失礼だと思ったので、彼女の手から少しつまんで食べた。米をトマトか何かで雑炊風にしたもので、あっさりして美味しかった。
「ありがとう。あなたはすごい料理人ですね!」
周りの人がどっと笑った。
人の手から食べかけのものをもらうのは、子供以来かもしれないなあ。
「見晴らしのいいところに行ってみたいですか?」
視察の後、そのプロジェクトに関わっていた同僚がそう聞き、答えを待つ前にスタスタと歩き始める。僕は慌てて、その後を追う。
ゴミの散乱する中に牛やヤギが放牧されている。同僚は慣れているのか、ぬかるんだ道を躊躇なく進んでいく。
僕は転ばないように気を付けながら後を追ったが(結局転んだ)、引き離されてしまった。
追いかけたら、ゴミの山から出たところで、同僚は崖の端に立って、谷を眺めていた。
彼は二年もここで一人で暮らしていたのだ。一日一時間ぐらいしか水道が出ないので、湧き水を探しているときにここを見つけたのだという。
向こうの方には子供もいた。
僕も谷を眺めていたが、ふと気付くと、後ろに子供たちが集まっている。「写真撮ってもいい?」と聞くと、わっと並んでポーズを取り始めた。
撮った写真を画面で見せると、いい笑顔を見せてくれた。
カンパラに帰る道の途中にある町,ムバラの「Endiro Coffee」で Downtown Rolex 18000 シリングを注文。
Rolex はチャパティ(厚いクレープみたいの)のラップサンドで、ウガンダのストリートフード。通常、野菜の入った薄いオムレツを巻いている。
僕が頼んだものは、オムレツの中に玉ねぎ、トマト、キャベツ、ニンジン、ズッキーニが入っていた。
持ち帰りにしてもらって、車の中で食す。家でも作れそうな素朴な味。
Endiro Coffee:★★★☆☆(むしろ Rolex は路上で食べたい)
仕事をしながら移動し、ひと段落したので、ぼんやり外を眺めていると、道端でとうもろこしを売っている。
ドライバーが「あれはメイズといって、甘くないんだよ。美味しいよ。食べたい?」と聞くので「食べたい、食べたい」と返事。
茹でたものと焼いたものが売っていたが、僕は焼いたものを選んだ。焼きたてのとうもろこしをビニール袋に入れてくれたので、ビニール袋が少し溶けてしまった。
同僚は地面に散ったトウモロコシの皮で包んでから、ビニール袋に入れてもらっていた。
コーンのような甘みやジューシーさはないが、素朴な香ばしさがうまい。味付けもされていないのに、あっという間に一本食べ切ってしまった。1 本 500 シリング (約 15 円)
ソロチを 8:30 に出て、カンパラのホテル Fairway に着いたのが 19:30。寄り道が多すぎたな……。
ホテルに着いたら、同僚たちはみんな疲れていたので、夕飯は食わずに解散。
僕も、昼の残りの Rolex でも食うかな……と思ったが、何かが足りない。
そう。僕のガソリン。
ホテル一階のバーに降りて、ケニアのシードルを頼みがてら、店員に絡む。
この辺りでウガンダ料理食べられるいい店ない?おすすめのメニューは?休日を過ごすアイディアある?
髪を短く刈り上げた、20 代半ば頃の男性店員ベルナルドは、フレンドリーに対応してくれる。
1) ローカルレストラン
Smokey's Restaurant
Baguma NP & Family Restaurant: ウガンダワインが飲める。
2) ウガンダ飯
①マトケ:バナナの餅
②カロ Kalo:雑穀の餅
③ルオンボ Luwombo:マリネした肉(鶏、牛、魚など)をピーナッツペーストと混ぜ、バナナの葉に包んで焼く。ソースの名前であり、料理の名前でもある。
「ルオンボに、マトケを半分、カロを半分添えるんだ。"あら、あなた、ウガンダ人?"って言われるよ!」
④Bella wine:ウガンダのワイン。
https://www.bella.co.ug
3) 休日
①ダウンタウン(Baguma レストランのあたり)をうろうろする。
「治安もいいからオススメだよ!」(ちなみに弊社では基本的に徒歩移動は禁止されている)
②マビラフォレスト Mabira:カンパラから車で三時間程度。ウガンダの国有林。ナイル河の源流がある。
ベルナルドは、北部の出身だというので、何が有名なのか聞くと、ゴリラの森だという。
そういえば、コンゴで働いていた友人が、東部の森でゴリラが有名だと言ってたなぁ~~(コンゴのとウガンダの間に森が広がっている)。
日本でも、ウガンダでも、飲み屋で店員の邪魔をする僕。
ある意味、一貫している。
一本目は部屋にビール持ってきて貰ったんだけど、ちげーな。
ウガンダと親しくなるには、酒を飲むことより、人と交わることだ!
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