20220415 イースターには文化に触れる

【カンパラ@ウガンダ~アディスアベバ@エチオピア】

本日はイースターホリデー。

朝は東京都からのメールで起こされ、仕事していたら、朝食は食べそびれた。最後の朝食だったのに。


午前はミーティングと報告書の作成。


さて、昼食はフェアウェイ・ホテルの近くにあるウガンダレストラン「Roots」へ。


頼んだのは、サイドディッシュ付きチキン・ルオンボ(燻製にした肉か魚をバナナの皮に包んで蒸したスープ。ピーナッツペーストを混ぜる場合と、クリアスープの場合がある) 25000 シリング (約 900 円)。

サイドはポシュ(とうもろこし餅)、ゴンジャ(焼きバナナ)、カロ(雑穀餅)、ナカティ(少し苦い青菜)。

ドリンクは four causins(ウガンダ産甘めのワイン)15000 シリング(約 530 円)。

勧められてマッシュルームとジーナッツ(ピーナッツ)のソース 3000 シリング(約 100 円)も追加(メニューにはない)。やはりルオンボにはジーナッツが必要か。

2回振られたルオンボについにご対面!

スモーキーな味わいのクリアスープは鶏の出汁がでていて、かなり旨い。

骨つきの肉は、よく煮込んであるのだろう、ほろほろと骨離れが良く、噛み締めると濃厚な味である。

これだけ出汁が出ていて、肉もうまいということは、化学調味料を使っている可能性も否定できないけど(ウガンダの人は結構使うらしい)。

途中で Akabanga という辛い油を垂らしても宜しい。

主食をつけて食べるにはクリアスープは少し心許ないので、ジーナッツソースは付けて正解。


Roots:★★★★★(ここのルオンボは必食。広い店内に僕以外に客がいなかったのはなぜだろう)


午後はウガンダと親しくなるため、Uganda Museum へ行った。

石器時代から、現代の工業に至るまで、網羅的に見られる。


「ケータイのカメラで写真撮ってもいいわよ」


伝統的生活コーナーを舐めるように見ていたら、博物館の女性(アリスと名乗った)が声をかけた。


入り口には、許可を得ない限り写真を撮ってはいけない、と書いてあったけれど、許可が先方から降ってきた。


「ありがとうございます!」


アリスはなぜか、展示棚によっかかって、スマホを見ている。僕、見張られてるんだろか。


伝統文化コーナーを見終わり、近代コーナーに近づくと、彼女が「楽器弾かないの?」と聞く。

「僕は演奏はできないんですよ」というと「じゃあ見せてあげるわ」と、アリスはおもむろに弦楽器を弾き始めた。


「今のは tube fiddle(チューブ・バイオリン)。これが xylophone(木琴)」


アリスは器用にリズムをとり、時に歌いながら演奏をする。

最後にドラム。

拍手をすると、雑誌で作ったネックレスを買えという。まぁ、演奏聞かせてくれたからいいか。誰かのお土産にはなるだろう。10000 シリング(約 360 円)。

相場より高いのかも知れないけど、演奏聞かせてくれたし、写真許可してくれたし、Youtube への掲載も快諾してくれたし。

楽器の展示はかなり充実していて面白い。





こんな楽器があるのか!という驚きに満ちていて、音楽に余り傾倒が深くない(というか、全く知らない)僕が見ても興味深いので、楽器に詳しい人が見たら、非常に楽しめるのではないだろうか。


そこまで大きい博物館ではないので、一周で二時間というところか。15000 シリング。うちにあった 2010 年版の「地球の歩き方」には 3000 シリングと書いてあったので、かなりインフレになっているのだろう。

700 シリングと書かれていたタクシー代も、今では10000 シリングだ。


夕食は "BAGUMA.N.P & Family Restaurants ナカセロ店" へ。


グーグルで検索すると、姉妹店がでてくるけれど、これはテイクアウトの BBQ。

僕が行った方は The Indian Association Uganda、という名前で出てくる。

ただ、運転手も「Baguma、知ってるよ!」と言って連れて行ってくれたのは、テイクアウトの店の横で、トタンに囲まれたビルを見つけて「ゴメン、改装中かも……」と言っていたので、前はテイクアウトの店の横にあったのかもしれない。


お目当てはウガンダ産ワイン。ホテルのバーテンダー、ベナルドおすすめ。

メニューを見ても、ウガンダワイン、の文字は見えない。


「このハウスワインってウガンダのですか?」

「あーー、どうかな。瓶持ってこようか?」


並んだ瓶は、南ア、スペイン、アルゼンチン。

おい、こら、ベナルド。


食事はムチョモ(ヤギの串焼き)。

美味しいんだけど、一緒に行った人のうち、ウガンダに慣れている人々は「これは……」という。

「ダメですか?スパイシーで美味しいと思うんですけど」

「いや、違うんだよ、ムチョモっていうのはさぁ~~」

「アノネ、道端で売っててね。串刺して塩かけて焼いただけの」

「そうそう、通りかかると、車停めて買っちゃう」


中年男たちがはしゃぎ始めた。


BAGUMA.N.P & Family Restaurants:★★★☆☆(割と美味しいと思うんだけど、ほとんどのメニューはインド料理なんだよね。The Indian Association Uganda は本当にビルの中にあるのかもしれない)。


一旦ホテルに帰り、荷物の整理をして、シャワーを浴びた。

Wifi ルーターとスマホを事務所に返却。Wifi は airtel という会社のものだったが、快適に接続できた。

Fairway Hotel:★★★★☆(前回は★ 3 つにしたんだけど、長期滞在しているといいところが見えてきたので、ポイントアップ。サービスが丁寧だし、朝食の種類も多い。上の写真は、クローゼットのバー。洗濯物を干すのに重宝した)

車は一路、空港へ向かう。

今回は午前 2:45 にエジプトのアディスアベバまで 2:10 のフライト。ついでアディスアベバで 6:55 乗り継ぎ時間ののち、ジブチまで 1:30 のフライト。フライト時間自体は短いので、エコノミーでも辛くはないけど、ラウンジが使えないので、空港で時間の潰し方は迷う。


フェアウェイ・ホテルからエンテベ空港までの道は空いていて、一時間程度で着いた。

一般道を走るので、運転手のオレルに「行きは高速だったのに、何で今回は一般道なの?」と聞いた。


「夜の高速は危ないんだよ。石を置いて車を止めて、強盗が来るんだ」


ウガンダ、僕がいた範囲だけだと安全に見えるけど、やっぱり油断はできないなあ。


空港に着くまでの一時間、ウガンダの一般人と話すいい機会だと思って、オレルに話しかける。Wifi もないしね。


「ウガンダでどこか一ヶ所行くなら、どこがオススメ?」

「ムバララかなぁ。町っぽいところと、田舎っぽいところがあって面白いよ」

「オレルはどこの出身なの?」

「トロロ(ウガンダ東南部の町)。いいところだよ」


「あとは?(一ヶ所じゃねえのかよ)」

「カスビトームもいいんじゃない?」


かつてあった王国の王のお墓。

あとモスクとかあるらしい。


しばらくオレルと話していて、面白いことが発覚した。

ウガンダ人は、異性の友人の両親とは一緒のテーブルで食事をしないらしい。


「え?何で?失礼なの?」

「いや、そういうんじゃないんだけど……。何でだろう」

「異性の友達と食べるのはいいんでしょう?」

「うん」

「同性の友達の両親は?」

「それは問題ない」


異性の両親に会うと、アラヌ疑いを抱かれるということなのかなぁ?


「僕ね、その土地の特徴の際立った場所が好きなんだよね。ウガンダで特徴がある地方ってどこ?」

「うーん。カラモジャかなぁ。東北地方なんだけど、一番田舎っぽいんだよね」


その後、お金の話などした。


「日本ではね、子供の教育と家を買うのが、二大支出でね……。ウガンダではどうなの?」

「教育ねぇ。大学は成績が良ければ無料になるけど、そうでないと、すごく高いかなぁ。子供の数は、地方によって、家によって、色々じゃない?うちは子供は少ない」

「少ないって何人くらい?」

「三人」

「日本だと、少なくはないかなぁ」


「ウガンダで家を買うのは一大事業?」

「どうだろう。アパートはすごく、すごく安いよ」

「そういえば、Hut って、植物で使った小屋みたいのあるじゃん。あれに住むのは、お金がないからなの?」

「そうだね。アパートよりも、さらにずっと安い」


「町の中で、ミニバス走ってるよね?あれ、どうやって乗るの?」

「あれはバスじゃない、パブリックタクシーだよ。普通に手を上げて乗って、行き先を言うだけ。他の客の行き先と合わせてルートを決めるから、遠回りになることもあるね。行き先の決まってるバスは、長距離だけ。あれはバスパークで乗るんだ」


そうこうしている間にエンテベ空港に着いた。

幸いプライオリティ・パス(提携しているラウンジなら、エコノミーチケットでも入れるサービス)で、ビジネスラウンジに入れた。

エンテベ空港を発つ機体は B737-800。エコノミーは横 6 列の狭い席で、ほぼ満席。


フライトは二時間と短いのに、ご飯と鶏の煮込みの機内食が出た。これは夜食なんだろうか、と思いながら食べる、午前三時。

アディスアベバ空港に着いたのは午前 5:00 過ぎ。ね、眠い……。

エコノミーな上、アディスの空港はプライオリティ・パスが使えないので、ベンチで寝ることにした。すでに多くのベンチが埋まっている。

何とか自分の寝場所を見つけて就寝。

何だか、バッグパッカー時代を思い出して、わくわくするなぁ。


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