20220421 値段を見るときはバーコードを確認せよ

【ジブチ市@ジブチ】

朝食は豆の煮物とソーセージ、ゆで卵。

今日は午後から、今回のメイン取引先と契約交渉のため、午前は関係者で集まって会議。

大体方針がまとまったところで解散。


一旦ホテルに戻り、昼はこないだ買ったシンガポール製のトムヤムクンラーメン。麺はちょっと油っぽかったが、スープは結構美味しい。300 円くらいならときどき買うかも。

ちなみに本日のルームクリーニングでは、コーヒーカップを洗ったのち、すすがなかった模様。泡立っているよ、ハニー。

で、午後は契約交渉へ!車に乗るため、ホテルロビーへ向かった。


……と。


「ドタキャンされました〜〜」

コーディネーター役の同僚が悲しそうに告げる。


またかよ〜〜。がっくり。

日程に余裕を持っていて良かったと言うか、余裕があるのを知っているからドタキャンするのか。


「……スーパー行きますか」


ラーメンを作ったら、部屋の水が減ってきたので、買い物を提案。

スーパーの中でみんなの評価が一番高い、Casino。車で 5 分くらいだしね。

水 100 フラン、みかん 3 個 100 フラン、シードル 990 フラン、カップ焼きそば 460 フラン。

「2700 フランね」

癖毛をポニーテールにまとめた小柄なキャッシャーにクレジットカードを渡すと、テキパキと処理をしてくれた。

レシートを受け取って「メルシー」。


……あれ?


「ちょっと待って。シードルが 1450 フラン、焼きそばが 1050 フランになってるよ!」


えー、と面倒臭そうな顔をされ、「サービスカウンターに行って」と入口の方を指さされた。


仕方がないので、サービスカウンターで事情を説明すると、痩せた、すばしっこそうな店員を呼んできた。

棚を見てこいと言っているようだ。僕も後ろを追いかける。


「ほら、これ、460 フランって書いてあるだろう?」

焼きそばの棚で僕は訴える。


店員はしばらく棚に掲げられた値段票と商品を見比べていたが、双方のバーコードを見せて、高らかに言った。「こことここを見てみろよ。番号が違うだろう?これは別の商品の値段票だよ」


なんで別の商品の値段票が置いてあるんだよ〜〜。


「値段を見るときはバーコードくらいチェックするもんだ」


何だか僕に落ち度があるようだ。


「じゃあシードルはどうだ?あっちは棚一面、シードルだったぞ」


シードルの棚に行くと、果たして番号は合っていた。「あ、そうだね。これは間違ってる」

店員はあっさり過ちを認めた。バーコード読み取り式のレジなのに、なぜ間違えるのか。


サービスカウンターに向かいながら、店員は「お前は日本人か?中国人か?」と聞く。

「日本人だ」

「そうか。オレは日本語も中国語も勉強している。まだレベル 2 だけど」

「へぇ、すごいね!何で勉強してるの?」

「店にいろんな人が来るからね。話したいと思って」


サービスカウンターでは、現金でお金を返してくれた。カップ焼きそば 700 円は高いと思ったので、購入せず。


帰り道、契約交渉をすっぽかされて意気消沈してる僕らを励まそうと思ったのだろうか、運転手が「見てみろよ」と言う。「ラマダンだから今は人がいないけど、この辺りは 18 時をすぎると一斉にバザールになるんだ」

インド料理店 Le Santal の前の道を西へ、アル・ハムジ・モスクに向かう、リュ・ド・ベンダー(ベンダー通り)の一本南側の細い道、リュ・ド・ムシュ Rue de Mouche(ムシュ通り)は、両側に小さな店がたくさん並んでいる。

ほとんどの店はドアを閉めていて、道路にはゴロリと横になって寝ている人たちがいる。ところどころ開いている店もある。


暑いし、働いても客が来るわけでなし。そりゃ、寝るよね。異国っぽいけれど、何だか親しみやすい。

人通りが多い時間帯はスリがいそうではある.


ホテルに帰り、また仕事。


事務所スタッフとの夕食は、当初言っていたお店は改装中とのことで,別のイエメン料理屋に行こうという話になった。


「6 時に迎えに行きますので、一緒にمطعم ومخبازة يمني に行きましょう!」と LINE。

店名を Google 翻訳にかけると「イエメンのレストランとパン屋」という意味のようだ。


6 時に集まり、現地事務所の K さんの車に乗り込むと「さっき覗いてきたのですが、あの店は、とても本社の方を連れていける感じじゃありませんでした」という。

確かに Google マップで見ると、店内にはごみが散乱し、床に敷かれた絨毯の上にじかに座る方式で、好き嫌いはありそう。


結局行ったのは「Moonlight」という、海の中の道路の横の店。イエメン料理店である。

テラス席の向こうに海が見える、ラグジュアリーなレストランである。

例のマクバザ Moukbaza(イエメン風魚のグリルとクレープ)を食べたくて、Poisson yemenite grille (petit) 1500 フランと Fatta au banane 900 フランを注文。

マクバザは、ジブチ料理という人もいるし、イエメン料理という人もいる。

ジブチ料理は、現地の民族のほかに、イエメンやエチオピア、フランス、インドなど、多国籍の影響を受けているので、定義するのが難しい。カレーライスもラーメンも、日本料理扱いみたいな感じ。


ちなみにマクバザは Mukbaza と書いたり、Moukbaza と書いたりするけれど、深くは追及しないこと。

ラマダン・カリームも、Ramadan Karim と書いたり、Kareem と書いたりするのは、日本語でデジャヴと書いたり、デジャブと書いたりするようなもので、どうでもいいんですよ。どうせ、違う音なんだから。

そもそも、マクバザと言っているようにも聞こえるし、モクバザと言っているようにも聞こえる。


こまけぇこたぁ、気にしなくていいんでぇ!


魚の下に並んでいたし、通訳のムスタファが、バナナとかはちみつで甘いチャパティ(クレープ)が~~と言っていたので、Fatta がチャパティのことかと思って頼んだのだけれど、来たのはこんなん。

バナナのペーストのライスプディングみたいなやつだった。

ジブチ在住者に聞くと、このイエメン風魚は、バナナのペーストと食べることもあるし、クレープと食べることもあるのだという。

まぁ、中らずといえども遠からず。……だといいなぁ。

メニューでは Fatta の下に書いてあった Galette au fromage(チーズクレープ)を他の人が頼んだ。

魚のグリルに関しては、身がパサパサしていて、うろこの処理がされていなかったので、もっと美味しい店はあるのではないかと思う。

バナナのペーストは、デザートだと思って食べると悪くない。焼き魚と合わせるかは好み次第。店の雰囲気はいいので、人を招待するにはふさわしいと思う。


Moonlight:★★★★☆(地元の食べ物が食べられるし、雰囲気もいいんだけど、魚は日本人にとってはちょっとジューシーさが足りないかも。お洒落だけどノンアルコール。マクバザを食べられるお店は、市内にいくつかあるので、もう一か所くらい試してみたい)


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