20220413 ごく普通の異国の一日
【カンパラ@ウガンダ】
今日は集合時間が 9:30 と遅いので、7:00 に起きて朝食前に仕事。
朝食は、パラタ(インドの層状のパンであるが、今回のはごく薄く、スパイシーなジャガイモの炒め物がはさまっていた)、ベイクドビーンズ(煮豆)、ソーセージ、フライドチキン、アボカドサンド、サニーサイドアップなど。
僕がブッフェの中からソーセージと煮豆を選びがちのは、ここがかつての英国領であることを意識しているため。
そう、ウガンダの元宗主国はイギリス。人々は比較的聞き取りやすいブリティッシュイングリッシュを話すし、車も左側通行(同じ英国領でも、インド英語は聞き取りづらいから、あんまり関係ないかも)。
ウガンダ人は基本的に穏やかで、きちんとしているので、概ね清潔で、ビジネスパートナーとしてはやりやすい方だと思う。カンパラ市内では日本人が強盗に襲われて鼻の骨を折る事件が起きているので、弊社では短時間の移動時でも車を使うよう決められているけど。
午前は現場仕事をして、Shaka Zullu で昼食。
ルオンボ(バナナの葉で包んだシチュー)25000 シリングを食べようと思ったら、13:00 以降でないと出せないという。ウガンダ人のランチタイムは遅いのだろうか。
仕方ないので、チキン・ピラウ(ピラフ)とジュース 25000 シリングを注文。ジュースはバイパスカスとオレンジで、飲み放題。大量のベイクドビーンズ(煮豆)が二か所に入れられているけれど、以前ここで食べた人の弁によれば、その時はスープも入っていたとのこと。つまり、この時間帯ではスープが準備できなかったようだ。
Shaka Zullu:★★★★☆(ピラウは普通だったのだけれど、食べたことがある人が口々に「ここのルオンボは美味しいよ!」というので、一度食べてみたい)
食後は弊社の他部署のプロジェクトサイトに寄ってから、ホテルに戻った。道すがら、ボダ(バイクタクシー)やマタツ(乗合バス)を多く見かけた。
オレンジの "Safe Boda" と書かれたボダは、資格を取っていて、安全運転ということになっているのだが、「Safe Boda は安全なんですよね?」と現地日本人に聞いたら「安全なボダなんて存在しません」というので、乗るならプライベートで来た時にした方が良さそう。
マタツは車体中央の青い点線が目印。
ちなみにこの写真のマタツには「シルバー」とカタカナで書かれていて、日本のシルバーセンターのおさがりのようだ。日本語の書かれた中古のバンやトラックなどはよく見かける。
ホテルに戻ってデスクワークをして、夕方は大好きな(苦笑)ミーティングで、終わった後は、夕食へ。
本日は Yujo という和食店。また和食か、と思うけれど、「Yamasen のラーメンは麺がゆるいけれど、Yujo は腰があって美味しいですよ」と協力会社の M さんがささやく。そう言われたら、食べない訳にもいくまい。
Banange の醸造所があるので、こないだ飲みそびれたベルギータイプのビール 17000 シリング(約 600 円)を注文。軽やかだけれど香り高い。Nile special が 8000 シリング(約 290 円)なので、やっぱり高い。
食事は野菜の餃子 25000 シリング(約 890 円)、鶏白湯の醤油ラーメン豚チャーシューのせ 36000 シリング(約 1300 円)。
「M さんにあそこまで言われたら、ラーメンの食べ比べしない訳にはいかないですからね!」
「あ、ちなみにスープはぬるいですよ。日本人として最も許せないやつ」
にやにやと笑って M さんは言う。ちょっと待ってよ。そういう情報、もうちょっと前に教えてくれないかなぁ。それなら、オーダーの時に「アツアツでね」って頼んだのに!
ラーメンは思ったより旨かった。スープは鶏のダシがよく出ている。
「M さん、スープ、熱いよ。やけどしそう。やっぱ、客の顔見てるんですかねぇ~~」
「ええ~~。そうですかぁ?いや、それなら良かったですけど」
そう言う M さんの顔は、明らかに悔しそうだった。
麺は最初は良かったけれど、途中から歯ごたえがなくなってきた。Yamasen と余り変わらない気がするけどなぁ。
煮卵は半熟で、黄身はとろとろ。僕好み。スープと一緒に口に入れると、黄身の甘味がスープに溶けて、混然一体となる。あぁ,僕は今、親子の感動の邂逅に立ち会っているのだ。卵と鶏は、お互いに手と手を取り合って(羽根とカラザ?)新たなステージに進もうとしている。
そこへ豚チャーシューを投入。脂がやや多めだけれど、とろけるようで、嫌みはない。チャーシューが小さいのは玉に瑕であるが、やや強い味付けがラーメン全体を引き締めている。
母子家庭だったチキン家に新しく来た、大黒柱なのかも知れない。
ちなみに僕がそんなことを考えている間に、他のメンバーは、日本が戦後に復興した経験をどのようにすればウガンダで活かせるのか、という話をしていた。
Yujo:★★★☆☆(同胞として応援はしたいが、日本人の舌に合わせているわけではない気がする)
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