20220420 サンドイッチかひき肉か それが問題だ
【ジブチ市@ジブチ】朝はレンズ豆のカレー風味と、大豆の煮物、チキンナゲット。一応、毎日メニューを変えようという努力は感じる。
午前は現地事務所でミーティング。本当は人と会いたかったのだけれど、けんもほろろ。
彼とは昨日会うはずだったんだけど、待ち合わせの場所に現れず、連絡も取れず。
途上国あるある。
今日も連絡し続けたら、昼前になってやっと、明日会ってもいい、と言ってもらえた。またドタキャンじゃないだろうなぁ?
ミーティングの後、通訳のムスタファにジブチ飯を教わった。
マクバザ Mukbaza:チャパティと魚のセット。チャパティはハチミツやデーツで甘い。オーブンでグリルした魚はイエメン風のようだ。
カブリ Cabri:子やぎの丸焼き。
マクバザは、明日事務所の人と Restaurant Bait Al Mandi に行こうという話になった。
昼はスーパー Casino へ。キッコーマンの醤油やカップ麺など、品揃えがいい。ワインも種類が多くて、ジブチに住むことになったら、しょっちゅう来そう。
トマトジュース 1L 390 フラン(約 280 円)、Koenigbacher ビール 500mL 450 フラン(約 320 円)、Royal Club ビール 500 mL 400 フラン(約 290 円)、水 1.5L 100 フラン(約 70 円)。
ベーカリーも充実していて、楽しい。串焼き肉のサンドイッチが 150 フラン(約 100 円)、ミニチキンバーガーが 120 フラン(約 90 円)。
部屋で食べるとなかなか悪くない。チキンフライは外れないなぁ。
ルームクリーニングは、コーヒーは足されない方針になったようだ。客の体を気遣っているのかもしれない。コーヒー飲み過ぎると、夜眠れなくなるからね。
で、デスクワーク。
デスクワークが多いと、茶の消費が早い。
ホテルでくれる一日 1L の水では足りないので、スーパーに行くたびに水を買い足してしまう。
初日は紅茶に加えてコーヒーもあったんだけど、昨日と今日はなかった。
夕食はこれも事務所おすすめ、Lac Abbe Restaurant へ行った。
あれ?
テラス(というか路上)にテーブルはあるんだけど、店内は商店みたいになっている。
商店の帳場に座っている若いお兄ちゃんに声をかけた。
「アノ……ここ、Lac Abbe Restauran ですか?」
「そう、そう」
「……メニューある?」
「あるよ、座って、座って」
テーブルに座ってあたりを見回すと、たしかに路上に厨房がある。建物の奥にも続きがあるようだ。
少しして、メニューがやってきた。ほほう、ジブチ風、の文字が。
「コニチハ!ニイハオ!」
民族衣装であるロインクロス(腰布)を巻いた、50 歳ほどの痩せた男性が声をかけてきた。ニカっと笑った口元から、ところどころ抜けた歯が見える。
ちなみに町でロインクロスの男性はよく見る。
「こんにちは!僕らは日本人です」
「ジャポン、グッド!シノ(中国人)、ノーグッド」
中国人には逆に言ってるんじゃなかろうか。
ロインクロスはしばらくカート(噛みタバコみたいの)を噛んでいたが、僕らが注文を頼もうとすると、寄ってきた。あれ?客じゃないのかな?
Viandes hachees a la Djiboutiennne(ジブチ風ひき肉ステーキ)700 フラン(約 500 円)を注文。ハンバーグみたいなものかな。
一旦裏に引っ込んだあと、ロインクロスは戻ってきて、「ラクダはクリームか、グリルか」と聞く。
「いや、ラクダじゃないよ、ひき肉だよ」
「あぁ、そうか。ひき肉か、ひき肉」
まずバゲットが、ケチャップ、マヨネーズ、ピザソースと共に出てきた。
ぞんざいな感じが好感度が高い。
で、ステーキが。
「アノ、これサンドイッチじゃ……」
運ばれてきたのは、明らかにハンバーグステーキではない。チキンサンドである。
しかも、同僚は薄切り肉のジブチ風を、僕はひき肉のジブチ風を頼んだのに、二人に同じものを持ってきている。
おいおい…。
「これはサンドイッチだろ?ひき肉ですらないよ」
「いや、ひき肉だよ」
「どう見たって、ゆで鶏だろ。これ、チキンサンドだよね?」
「そこら辺を歩いておいでよ。お腹が減るよ」
「そりゃ、そうかもしれないけどさぁ」
「とにかく、これは僕が頼んだものとは違うよ」
すると、ロインクロスは、絶望に打ちひしがれたような、とてつもなく悲しそうな顔をした。
えっ、僕、今悪者?
「分かったよ……。これ貰うよ」
「ジャポン、グッド!」
どうもひき肉を料理する気は全くないようなので、諦めてチキンサンドを食べることにした。
サンドイッチの肉は、あっさりとしていて、クリーミーなソースとトマトが盛り立てる。
ポテトフライもカリカリとしていて、悪くない。量も多いので、腹にたまる。
メニューさえ間違えなければ、そんなに悪い店じゃないんだろうな。地元っぽい感じも居心地いいし。
もう一人の同僚が頼んだ,Fillet de dorade a la Djiboutienne(ジブチ風鯛の切り身)は、ローストした鯛に、スパイシーなトマトソースがかかっていて、なかなか美味しかったらしい。
しかし、ひき肉は気になるなぁ。どんな料理だったんだろう。同僚の鯛を、ハンバーグに入れ替えた感じだったのかなぁ。
ないなら、ないって言ってくれれば良いのに。
そう言えば、僕が「僕が頼んだのはこのひき肉だろう、でもお前が持ってきたのはこのチキンサンドじゃないか」とメニューを指差して文句を言っていた時、ロインクロスは「お前が頼んだのはサンドイッチだ」と言って、ひき肉を指していた。
もしかしたら、ロインクロスは文字が読めないのかもしれない。それで、同じく 700 フランの鶏肉のクラブサンドと間違えたとか……。
うーん。でも最初は、持ってきたチキンサンドを指して、ひき肉だって言ってたからなぁ。
ま、サンドイッチ、美味しかったから、どうでもいいや。酒があれば、もっと良かったけど。
Lac Abbe Restaurant:★★★★☆(ある意味、ジブチを堪能した。いつかひき肉はリベンジしたい)
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